エネルギー・環境事業 国産バイオ燃料計画

エネルギー・環境事業 国産バイオ燃料計画

バイオ燃料への取り組み

ユーグレナから燃料を作る。この取り組みは当社にとって非常に大きな挑戦の一つです。サトウキビ、トウモロコシやパームから生産されるバイオ燃料は、食料と競合するため食料価格の高騰を招きました。そのため次世代のバイオ燃料を生産するためには、農地利用で競合しない素材を用いるのが好ましいと考えられています。なかでもユーグレナのような藻類は、従来のバイオ燃料が抱える問題を克服できる可能性があり、新しいバイオ燃料の原料として注目されています。

当社では早くからユーグレナの燃料化を視野に、さまざまな研究開発を進めてきました。バイオジェット燃料に関しては、2010年5月より研究開発を開始し、大学や企業との共同研究や政府支援プロジェクトへの参画を通して、燃料用ユーグレナの培養技術などの開発をすすめてきました。また精製技術に関しても、バイオ燃料製造技術の1つであるバイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術に関するライセンス契約およびエンジニアリング契約を、2015年6月に米国のChevron Lummus Global & Applied Research Associatesとの間で締結しました。一方、バイオディーゼル燃料に関しても、2014年6月にいすゞ自動車株式会社との間で、微細藻類ユーグレナ由来の次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究契約を締結し、「DeuSEL®(デューゼル)プロジェクト」をスタートしました。またバイオジェット燃料フライト実現を目指す産官学コンソーシアムである「次世代航空燃料イニシアティブ」および「2020年東京オリンピック・パラリンピック協議大会に向けたバイオジェット燃料の導入までの道筋検討委員会」にも参加し、関係各所との協議・情報交換や意見提言を行っております。

計画の始動

当社は、2015年12月に、これまで進めてきたバイオ燃料の研究開発を実用化段階に進めるべく、横浜市、千代田化工建設株式会社、伊藤忠エネクス株式会社、いすゞ自動車株式会社、全日本空輸株式会社の協力のもと、2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画(以下、「国産バイオ燃料計画」)の始動を発表しました。本計画では、日本初となるバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを建設し、2020年までに国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化を達成すること、具体的にはバイオジェット燃料による有償フライトおよびバイオディーゼル燃料による公道走行を実現すること、を目標としています。

計画の進捗

当社は、2017年2月10日に、千代田化工建設株式会社との間でバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの建設に向けた工事等請負契約を締結しました。実証プラントは、横浜市の京浜臨海部における旭硝子株式会社京浜工場内に建設する予定で、2017年6月着工、2018年10月完成、2019年前半の稼働のスケジュールで建設をすすめていきます。実証プラントの概要は以下の通りです。

建設予定地 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1(旭硝子株式会社 京浜工場内)
敷地面積 7,787.6 m²
着工予定時期 2017年6月1日
竣工予定時期 2018年10月31日
稼働予定時期 2019年前半
生産品目 バイオケロシン、バイオディーゼル、バイオナフサ
投資総額 約58億円

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