2019年12月 第15期 定時株主総会

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株主総会

2019年12月 第15期 定時株主総会

当日いただいたご質問とその回答

経営学の観点から、ヘルスケア事業のマーケティング戦略についてのご質問
<琴坂>
議長の指名によりご回答を申し上げます。ユーグレナ社では、単に商品を販売して売上をあげるのではなく、お客様にユーグレナ(和名:ミドリムシ)の効能を理解し納得いただいた上で使っていただき、その結果として、売上をあげられる体制にしていきたいと考え議論してきました。

そのために、科学的な手法を用いて、約2,000人の方々にユーグレナの効能に関する認知度を調査しました。調査の結果を踏まえて、2019年11月に発表したマーケティング戦略を立案しておりますため、一定の合理性、売上回復の可能性のある方向性が提示できていると認識しております。もちろん学問として絶対にとは申し上げることはできませんが、経営学の専門家である個人として、適切な経営判断が行われていると認識している次第です。
競合についてのご質問
<出雲>
ライバルがいないことは、行政やお客様にとって、ユーグレナを1社しか作ることができないということを意味しますので、不安になる方もいらっしゃるかもしれません。また、産業として大きくなっていくためには、ユーグレナの多様な調達源が必要であると認識しております。

実際、当社だけではなく、世界中でユーグレナの研究を行っている大学や企業がございます。当社は2005年から15年間取り組んできたブランドをしっかり確立していく所存であり、新しいライバルが出てきて、マーケットが広がることはウェルカムです。そうなったときに、結局は元祖であるユーグレナ社の利益向上に寄与できるようなブランドを着々と作っていくことが一番大事なのではないかと思っております。
経営層の年代についてのご意見
<出雲>
今年から主に流通営業部門におきまして、大手の食品会社に所属していた方々を顧問やアドバイザーとしてお迎えし、積極的にご経験や知恵を活用させて頂いております。
気候変動や二酸化炭素排出への対策とバイオ燃料の効果についてのご質問
<出雲>
まず、石油由来のジェット燃料とバイオジェット燃料は、両方とも飛行機を動かすときに二酸化炭素を排出します。しかし、バイオジェット燃料は原料を作るときに空気中の二酸化炭素を光合成で吸収するので、バイオジェット燃料を使うことにより空気中の二酸化炭素の量の増加はトータルで抑えられます。

石油から作るジェット燃料は、地中から石油を掘り、掘り出してきた石油をジェット燃料として使います。地中にあったものを地上に出して使ってしまうので、結果空気中の二酸化炭素の量が増えます。具体的には、大気中の二酸化炭素濃度は、10万年前までは約280ppmでした。産業革命以降で様々なエネルギーを使って、今は400ppmになっております。

二酸化炭素排出を減らさないと、気候変動、台風の大型化や気象災害も増えてきてしまうので、これ以上石油を地中から掘り出さずに、地上で循環する持続可能なバイオジェット燃料に切り替えていかなければならないと考えております。
「ユーグレナの緑汁」と「飲むユーグレナ」についてのご質問
<出雲>
「ユーグレナの緑汁」および「飲むユーグレナ」はいわゆる栄養補助食品に分類されており、特定保健用食品(以下、「トクホ」)ではありません。また、トクホとして申請することは考えておりません。

トクホの基本的な考え方として、一つの成分に対して一つの効き目がはっきり示せるような商品が向いていると考えられております。

しかしユーグレナの良さは、59種類の栄養素と独自成分パラミロンという2つにあり、たくさんの良い物が入っているというところが売りの一つであることから、どの成分でトクホに申請するのかは、今後も慎重な検討が必要と考えております。
バイオジェット燃料、バイオディーゼル燃料の種類についてのご質問
<出雲>
当社のバイオ燃料製造実証プラントからは、ディーゼル燃料とジェット燃料、より正確に申し上げますと更に少量のナフサが精製されます。

化石燃料由来のディーゼル燃料と当社が生産するバイオディーゼル燃料は、全く同じ炭化水素です。現在流通しているバイオディーゼル燃料は完全な炭化水素ではないため、エンジンへの悪影響から5%までしか混合して使うことができません。これに対して当社では、化石燃料由来のディーゼル燃料と100%代替可能なバイオディーゼル燃料を作ることができるようになりました。これはいすゞ自動車社との研究の成果です。

飛行機用のジェット燃料は非常に低温の寒いところで使われます。マイナス100度といったごく低温の環境下で使われるので、軽油もガソリンも凍ってしまいます。バイオジェット燃料についても化石燃料由来のジェット燃料と同様です。

低温流動性を維持するために、化学的な構造が他の燃料とは異なっているということがジェット燃料の最大の特徴であり、難しいところでもあります。ディーゼル燃料とジェット燃料の一番大きな違いは、非常に冷たいところで固まるか、固まらないか、いわゆる低温流動性に違いがある点です。
エネルギー事業目標の発表時期についてのご質問
<出雲>
2015年12月に「2020年に国産のバイオジェット燃料で飛行機を飛ばします」と羽田空港の全日空の格納庫で発表いたしました。当時は、大半の方々がそんなことはできないと仰っていましたが、そのときにも「他のものと何か違うのですか?」と、(前項と)同じ質問をいただきました。
2019年前半の株価上昇についてのご質問
<出雲>
2019年春~夏ごろの株価が堅調だった時期には、デンソー社との提携と、伊藤忠商事社とインドネシアで大規模工場の建設にチャレンジしていくことをリリースいたしました。両方ともバイオジェット燃料の事業化が進展しているとマーケット・投資家の方々が安心し、評価してくださって良いインパクトがあったものと推察しております。今後も、ASTM認証の取得に限らずマーケットにポジティブなニュースソースを発信していくことが、会社としての大事な役割であると考えております。

※バイオジェット燃料が商用航空機に導入されるには、石油系ジェット燃料と同等と保証するASTM D7566規格認証が必要

バイオ燃料と他の新エネルギーとの違いについてのご質問
<出雲>
バイオ燃料以外には電気自動車、水素自動車、ハイブリッド車などがあります。バイオ燃料は、トウモロコシ、ひまわり等、いろいろなものから作られており、ユーグレナはそのうちの一つです。

バイオジェット燃料は、1時間で約200ℓ使われてしまいます。当社の工場が1年間で作るバイオ燃料は最大で125,000ℓなので、結構少ないと思われるかもしれませんが、まず0を1にしないといけないと考えています。

日本には現在バイオジェット燃料がありません。したがって、他にないものを完成させることが私どもベンチャー企業の使命だと思っております。多くの会社に出資・サポートしていただいておりますが、それはバイオジェット燃料が日本にないということと、日本で今後二酸化炭素排出量を削減していかないといけない中で、最も期待を抱いていただいていることの表れであると考えております。

非常に難しい研究であり前例がありませんので、難しいことがたくさんありますが、当社が早く実用化して航空会社に使っていただけるようにするという目標に向かって、これからもしっかり進めて行きたいと思っております。
ユーグレナ入り飲料の広告宣伝についてのご意見
<出雲>
ユーグレナは吸収率が他の植物に比べて高く、召し上がっていただくと59種類の栄養素の93%を消化吸収します。他の植物はこんなに吸収できません。

ユーグレナは消化吸収率が93%もあることから、夏バテしてしまう人、たくさんの量を食べられない人、そういったご高齢のお客様に大変評価していただいています。そういった方には消化吸収の良さをより伝えていくべきだと考えています。また、食わず嫌い、野菜嫌いの小さいお子様が、野菜をなかなか食べてくれないという声も聴いています。お父様、お母様は、96%のお医者さんが薦めるユーグレナの野菜ジュースは「栄養素がたくさん入っているからいいよね」と仰っています。

お客様ごとに、求めているもの、必要としているものが違います。各々のお客様にしっかり商品の良さ、ユーグレナの良さと、会社の良さの3つを連携してお伝えしていき、まだユーグレナを認知・摂取いただいていない95%のお客様に喜んでいただけるようにしていきたいと思っております。

※「飲むユーグレナ」、「飲むユーグレナ乳酸菌」、「おいしいユーグレナ 野菜と乳酸菌」など

「ユーグレナの緑汁」の味についてのご質問
<出雲>
「味をもっと美味しくしなさい」とのご指摘をいただきました。多くの皆様も同じことを感じられていると思います。最も難しいのが味を改善する努力であり、当社では大きく2つのテーマに分けて取り組んでおります。具体的には、ユーグレナ自体を美味しくしていくことと、製造工程でまずくならないようにすること、の2点です。

1つ目のユーグレナ自体を美味しくするという点について、どのようなときにあまり不味くならないのか、異質な物質を出さないのか、ということを培養のレベルを分けて細かく研究し、一番美味しい状態で出荷できるようにしております。少し時間がかかりますが、沖縄県の石垣島で研究者が中心となって取り組んでおり、少しずつ良くなっていく分野と考えております。

2つ目の製造工程においては、ユーグレナを加工する時にいろいろなものが酸化してしまったり、細胞膜が破れて匂いのもとになる養分が、味覚や嗅覚で感じやすくなってしまったりしないよう、デリケートに扱う必要があります。製造工程を相当に見直しているため、5年前の当社商品と比べると確実に美味しくなっております。新しく手に取っていただける方に美味しいと感じていただけるよう、ユーグレナ自体の培養の仕方、育て方などの改良については、石垣島で不断の努力をコツコツ続けていくしかないと考えています。

なお、ユーグレナを5億個から7億個に増量しましたところ、7億個の方がお客様はより体感してくださっており、より「体調が良い」「お通じが良くなった」といったお声をいただいております。そこで当社商品設計としては、できるだけユーグレナを多く摂取していただくため、味を改良するのと同時に少しずつ配合量を増やして、より体感し喜んでいただける方向で商品づくりを進めたいと考えております。いずれにしても味が良くないとのご指摘は反省しなければいけないと認識しており、味の改良には引き続き真剣に取り組んでまいります。
株価についてのご質問
<出雲>
株価について大勢の投資家の方にお支えいただいているにも関わらず、不甲斐ない株価、結果に終わっているということを真摯に受け止めるとともに、どうしたら社会価値と、株主価値、企業価値の向上を達成できるのか真剣に考えています。十分に儲けていくことも大事ですが、我々らしいやり方でチャレンジしてみようと考えています。

例えば健康寿命と平均寿命について、男性で8年、女性では12年もの差があります。この状態を放置するわけにはいかず、グループ会社も含めて、皆様の健康寿命を延ばしていきます。そして地球環境にも優しい新エネルギーも開発する、長期的な取り組みを進めてまいります。約8万8千人の方に株を買っていただいて、そのチャンスをいただいております。すぐお返しできれば一番良いのですが、他の会社では絶対にできないやり方で皆様と地球を健康にするというようなお返しの仕方を通じて、皆様にお喜びいただけるような株価にしてまいります。

これは常識的なアプローチではないことは承知しております。しかし、ユーグレナ社であればそういうことができるのではないかとご期待をいただけるよう、株主の方にもしっかり還元をして喜んでいただけるような未来を実現していきたいと思います。
マーケティング戦略についてのご質問
<永田>
マーケティングを担当しております永田でございます。議長の指名によりご回答申し上げます。

マーケティング戦略については、私どもの現状のヘルスケア事業全体が好調ではないという中で、大きく4つの観点で見直し・修正を行っております。

まず1つ目、最も研究開発チームが尽力しているところが、味の改善です。その上でさらに、飲みやすさ、より健康を促進するという観点の研究開発を現在注力して継続しております。

2つ目が価格です。ここをどうすれば、皆様がより手に取りやすい価格にできるのか、ということに挑戦しております。

そして最も重要な3点目ですが、これまでの通信販売が中心のビジネスに加え、一般のスーパー、ドラックストア、コンビニエンスストアで手に取っていただけるよう、必要な商品開発、必要なプロモーションも含めて実証してまいります。

最後の4つ目が素材の認知です。最も鋭いご指摘が、「飲むユーグレナ」と言われてもユーグレナ自体が分からないということ、そのとおりだと考えております。今期(第16期)におきましては、ユーグレナという素材自体のプロモーション、素材認知を高めていくことにマーケティングのチームとしては尽力してまいります。

ユーグレナ社には最大の強みがあります。ユーグレナという素材は我々がほぼ独占しておりますので、この素材に対する広告の成果をユーグレナ社がほぼ全て享受することができるという点です。例えば、一般的に乳酸菌というCMをどれだけ投じても、その他の乳酸菌を扱っている企業に利益が流れて行ってしまう可能性があります。しかし我々は、自社でユーグレナという素材を独占しておりますので、ここをどんどん強化していくことが私たちの素材認知、そして、最終的にはお客様が手に取る動機に繋がると考えております。

これは、今準備を進めており、今期中にそのプロモーションを開始して、株主の皆様にも、「最近ユーグレナ自体の便益、何に効くのか、よく目にするようになったな」と感じていただけるようになると確信しております。来年の株主総会が開かれたときに、どのような商品でどのようなプロモーションかということが、すべて見えている状態で株主総会を迎えることができると信じておりますので、引き続きのご支援を賜りたいと考えております。
固定資産減損と研究開発費についてのご質問
<永田>
財務を担当しております永田でございます。議長の指名によりご回答申し上げます。

第15期はのれん及び建物に関する仮勘定などを償却した結果として赤字になっており、これ以上減損する予定のある固定資産は現状ではありません。現在計上されている資産の中で大きな資産としては石垣島の工場の建物や一部の機械設備がありますが、現状のヘルスケア事業が順調である限り減損の対象にはなりません。また、研究開発費に関しては、バイオジェット・ディーゼル燃料の実証プラントに関する研究開発費と食品に関する研究開発費を合わせても10~20億円程度が最大と考えております。以上、固定資産減損と研究開発費の2点により債務超過に陥る兆候は、現在全くないと言い切れると考えております。
事業計画、他社との協働についてのご意見、ご質問
<出雲>
本日は、1%のコアなファンのお客様から、ユーグレナを認知していない、または購入・飲用経験のない95%の層に広げていくという大きな戦略の展開についてご説明いたしました。ただ、これを当社1社で実現するということは考えておらず、食品企業をはじめとする様々な企業のサポート、コラボレーションが大事になると思います。2019年の8月には、幸楽苑様と当社でユーグレナを練りこんだつけ麺を期間限定で出させていただきました。こうした取り組みは古くは4年前、2015年から続けております。イトーヨーカ堂様と各食品メーカー様と一緒にそれぞれイトーヨーカ堂様の専用商品として5~6アイテムの開発をして商品投入をいたしました。

しかし、当時はユーグレナが入っているだけで新聞やテレビが取り上げていましたが、今後はユーグレナは何に良いのか、そして当社がどのような会社なのかも含めてお伝えしないと広がっていかないと考えています。

現状はアイテム数が十分整っていないため、食品会社とコラボレーションするアイテムを引き続き拡充してまいります。同時に、その中で一番効率の良いものへ投資をして広げていくという二段構えで、できるだけスピーディーに皆様のお目に触れるようなプロモーションに仕立てていきたいと考えております。そのために必要な人材も採用し、実行に十二分な体制を整えておりますので、今後、当社のプロモーションの変化を見守っていただき、同時に具体的なご提案などありましたら是非お声を寄せていただけますと幸いです。

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