2018年12月 第14期 定時株主総会

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株主総会

2018年12月 第14期 定時株主総会

当日いただいたご質問とその回答

財務諸表についてのご質問、および財務内容の開示手法についてのご意見
<永田副社長>
議長の指名によりご回答申し上げます。第14期の損益計算書の販売費増加の主要因は、広告宣伝費であり前期と比較して約10億円増加しています。また、ジーンクエスト社とフック社の2社を連結子会社化したことに伴い人件費や管理費などが増加しており、販管費全体で合計約30億円が増加しています。
バイオ燃料製造実証プラントの一括費用計上につきましては、建設仮勘定として資産計上してまいりましたが、当該資産を期間償却ではなく一括償却費用として会計処理とさせて頂く予定です。本質的にはキャッシュアウト自体はどのような償却をしても同じですが、一括費用計上であれば、来期以降ユーグレナ社全体の収益性、業績がより分かりやすくなると考えたためです。一方、税務上は期間償却となりますので、本件は来期以降も損金に繰り入れていくことになります。
また、貸借対照表の「流動資産その他」の増額要因は、支払い済み法人税や未収消費税の還付金などとなります。特にバイオ燃料製造実証プラントへの投資に伴い、消費税が増額しており、その還付金が未収であることから、その他流動資産が増額しているという状況です。
株価に関する社長の考えについてのご質問
<出雲社長>
株価に関しては市場の声と考えていますので真摯に受け止めなければなりません。約8.8万人の株主様のご支援により、現在の我々が存在するということを一日たりとも忘れたことはありません。第15期より経営と執行を分離しコーポレートガバナンスを刷新、取締役会も社外取締役の方が過半数を占める透明性ある経営体制に強化しました。
更に、日本初の取組みであるバイオ燃料製造実証プラントに約64億円を投資し、このことをIRだけではなく、インパクトのある形で情報発信しニュースバリューを高めていく必要があると思っています。
また、中長期的な成長のために、エネルギー・環境事業を一定の規模感のビジネスに育てるということを着実に実施してまいります。近い将来、陸海空すべての分野の乗り物に我々が製造するバイオ燃料を供給し、2025年までに商業化する計画です。企業価値向上、株主価値向上のために今まで以上に真摯に取り組んでまいりますので、どうか引き続き叱咤激励を頂ければ幸いです。
「ユーグレナの緑汁」と原料取引についてのご質問、および認知度向上の戦略に関するご意見
<出雲社長>
「ユーグレナの緑汁」という粉末タイプの商品が飲みづらい、容器を洗う手間がかかる、というご意見は従前より頂戴しており、当社としてもカプセルタイプの商品『ユーグレナ・プラス』や打錠タイプの商品『ユーグレナの緑汁 粒タイプ』を販売しています。また、原料取引としては、小林製薬社が販売する『石垣島のユーグレナ』があり、こちらは伊藤忠商事社経由でユーグレナ原料粉末を供給しております。ドラッグストアでの認知度向上、そしてお客様に直接手に取って頂く様々な機会の設計が大事だということは、おっしゃる通りだと思います。認知度向上に向けてパッケージテストや店舗毎の評価をしており、流通営業の人員がお客様にしっかりと手に取って頂けるよう、様々な施策の実施・検証を繰り返してまいります。
コールセンター窓口および商品パッケージについてのご意見
<出雲社長>
定期購入のお客様は数年で10万人から26.4万人と3倍弱にまで増え、商品ラインナップも拡大してまいりました。そのため外注先のコールセンターの教育には今まで以上に時間と人員を投じているところです。私自身も積極的にコールセンターを回ってスタッフの方とお話しする機会を作っています。
『ユーグレナ・プラス』のパッケージにつきましては、コストと環境への配慮という観点からなぜ個包装の商品設計なのかという意見を頂いております。一方で出張や旅行に行くときには個包装にして欲しいというご意見も一定数あります。そこでお客様の用途に合った商品ラインナップをご用意しており、例えば90粒入りの『ユーグレナピュア』でしたら、ボトルも小さく設計しなおしました。更に、グループ会社であるエポラ社の商品『スーパーミドリムシ』は、カプセルが大きく飲みづらいという方のために、一粒一粒を極限まで小さくし、飲みやすいよう商品設計をしています。
販売戦略についてのご意見
<出雲社長>
他社に例のない素材として他社と同じことをするのではなく、他の素材とは差別化されたエビデンスを着実に積み上げていく必要があると認識しています。例えば、広告投資により一般の方にミドリムシ認知を広めるだけではなく、素材の機能性に関するエビデンスを用いて、プロアスリートの方々にしっかりとPRしたり、ペット向け商品など高付加価値商品を狙うといった施策等も講じていかなければいけないと考えています。
成長戦略と財務の健全性についてのご質問
<出雲社長>
多くの方に期待頂いている点は、ヘルスケア事業で着実にキャッシュフローおよび利益を生み出して財務健全性を維持すること、そしてその利益を長期的な目線でエネルギー・環境事業へ投資すること、この両輪を回せることがベンチャー企業である当社としての強み、特徴であると認識しています。
もちろん、あまりにも財務健全性の車輪が小さくなり、もう片方の車輪である成長投資に関するリスクが大きくなってしまうなど、車が直進出来なくなるということにも常に気を付けなければなりません。しかしながら、私どもは世界で初めてのことを実現する集団、社会を良い方向に向くために存在するベンチャー企業であると考えています。財務健全性を重視しすぎて成長投資せず、「来期は少し利益が上がるようになります」と申しても、それでは市場に評価頂けないとも思っています。ベンチャー企業として成長していくことと目標を達成していくことを主眼に、リスクを抱え込むことのないよう十分配慮しながら事業を前に進めていきます。なお、財務健全性の維持に対する施策として、9月に新株予約権の発行を決議し約38億円を資金調達させて頂いております。
バイオディーゼル燃料の製造に廃食油を使用する意図についてのご質問
<出雲社長>
現時点では、予定するバイオ燃料の供給量に対し、燃料用ミドリムシの生産量が技術的に不安定です。そのため、バイオ燃料製造実証プラントでバイオ燃料125KLを製造する段階では、廃食油が原料として大半を占めると想定しています。しかし、2025年以降、膨大な量のバイオ燃料を製造する段階に入ると、廃食油は有限資源のため調達可能量は減少していくと考えています。既に日本国内の廃食油は中国やヨーロッパに輸出されているという状況ですので、需要増が見込まれれば廃食油の値段も上がります。そうなれば2025年、2030年とバイオ燃料の生産規模が大きくなるにつれ、バイオマスとしてミドリムシの供給比率が高まることも想定できます。いずれにせよ、バイオ燃料事業は顧客に対して燃料を安定供給できないとビジネスができませんので、原料となるバイオマスも一種類の原料に依存せず、複数種類を調達し、多様化する方策にしていかなければいけないと考えています。
なお、これまでのバイオ燃料FAME(脂肪酸メチルエステル)でも廃食油が原料として使用されていますが、これらは混合比率が5%に制限されています。一方、当社のバイオ燃料製造実証プラントで製造するバイオディーゼル燃料は、混合率100%で使用可能な全く新しい技術となります。廃食油の需給バランスを勘案しながらも、まだ十分に廃食油を活用する余地があると考えております。
2020年以降の業績、および役員持ち株についてのご質問
<出雲社長>
頂いたご質問は、純粋な夢ではなく、より明確に業績の説明を、というご意見としてお受けします。2025年の段階でバイオ燃料の供給量が25万KLの場合、どれくらいの規模かイメージし難いというご意見もあったと思いますが、仮に値段を100円/Lと仮定すると、売上高が毎年約250億円という計算になります。この規模の事業の確立に向けて、現在数十億円をバイオ燃料実証製造プラントに投資し、どの会社よりも先にバイオ燃料事業を実用化させようとしています。また、これを成功させた後も、アジア等に事業展開することで、ビジネスをもう一桁成長させることが十二分に可能と思っています。
また、持ち株についてですが、現状既に取締役は業績条件付きの新株予約権を持ち、株主の皆様と同じ目線で業務に臨む体制に整えています。加えて、今回の第3号議案で提出をさせて頂いている譲渡制限付株式報酬の件も、併せて今年から選択できるようにしました。
ミドリムシというネーミングについてのご意見
<出雲社長>
「ミドリムシという名前はイメージがあまり良くない」というご意見は多くの方から頂戴します。ご質問された株主様は、お嬢様にせっかくミドリムシをお勧め頂いてるのに、なかなか気に入って頂けないということで、貴重なご意見としてお受けし、ご回答させて頂きます。
まず、ミドリムシはムシではなく昆布やワカメの仲間の藻の一種です、ということを丁寧にお伝えする必要があると思っています。メディアに取り上げて頂く際も、ミドリムシという言葉を隠すのではなく、仮に時間がかかってもしっかり浸透させていきたいと考えています。
一方で、数年前に、『飲むミドリムシ』と『飲むユーグレナ』という原材料が同じでネーミングが異なるドリンクを、西日本と東日本で分けて販売しました。その結果は1店舗当たりの売上高が「飲むミドリムシ」のほうが高いという結論でした。また、1本数百円のお手軽にとって頂けるドリンクは、「ユーグレナ」よりも「ミドリムシ」というネーミングのほうが売上高の伸びが良いということも分かってきました。即ち、商品、お客様、チャネルに合わせて、適切な方法でお客様とコミュニケーションするという王道しかないと考えています。寧ろ「なぜミドリムシというネーミングを使わないんだ」というお声も実際に頂いており、非常に悩ましいところです。
なお、マーケティングに関しては不断の努力を続ける必要がありますので、何かお気付きの点がございましたら、皆様からいつでもご連絡頂ければと思います。コールセンターに頂いているご意見や、お問い合わせについてもしっかりと目を通していますので、引き続きご意見等賜ればと存じます。

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