GENKIプログラム新規パートナー企業の参加と、学校での清掃活動【2021年3月の活動報告】

1. 2021年3月の活動報告

 当社はGENKIプログラムにおいて、コロナ禍の休校期間の中、ユーグレナクッキーの配布を再開しました※1。3月はGENKIプログラム対象校78校のうち49校の約7,500人に対し、20.8万食のクッキーを配布しました。

3月度実績

※1休校中でも先生方にはクッキー配布の為、学校に来ていただき、プログラムを再開する仕組みを確立しています。コロナ禍におけるGENKIプログラムの活動状況については、2020年8月2020年10月の活動報告をご参照ください。
※2 例年12月は月の半分以上が冬休みで配布日数が少なくなりますが、2020年度は15日分を1度にまとめて計2回(合計30日分)配布しました。そのため、コロナ禍前の2020年9月期より配布数が多くなっています。

 2.代替肉開発企業・ネクストミーツ社がGENKIプログラムに新たに参加

 これまでGENKIプログラムは、パートナー企業として6社に協賛いただいております。パートナー企業の皆様には、GENKIプログラムのロゴが掲載された商品の販売につき1個あたり10円の協賛金を拠出いただいており、そのおかげで、多くのユーグレナクッキーを子どもたちに届けることができています。
 このたび2021年2月より、ネクストミーツ株式会社が新たにGENKIプログラムのパートナー企業として参加いただけることになりました。同社は「地球を終わらせない」を理念として掲げ、代替肉の分野で事業活動を行う日本のスタートアップ企業です。今回GENKIプログラムの対象商品となったのは、「NEXTユーグレナ焼肉EX」です。同製品は、ユーグレナ500㎎、クロレラエキス500㎎を配合した代替肉を使用した商品です。動物性原料不使用のため地球環境にやさしく※3、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランス良く摂取できます。また、植物性タンパク質のためコレステロールゼロの健康的な焼肉です。

ネクストユーグレナ焼肉EX

 同社は、商品を通じて温室効果ガスの排出を減らすことで地球環境の改善を目指しています。一方で当社は、ヘルスケア事業、バイオ燃料事業、バングラデシュでのソーシャルビジネスを通じてユーグレナの幸せが、誰かの幸せと共存している状態であるSustainability First(サステナビリティ・ファースト)な世界づくりを目指しています。このように、ネクストミーツ社は社会問題の解決を目指す当社と企業理念において親和性が高いこともあり、この度GENKIプログラムに参加いただくことになりました。
 今後もパートナー企業の皆さまのご支援とともに、GENKIプログラムの拡充に努めてまいります。

ネクストミーツ社佐々木社長と対象商品

※3 畜産動物は、飼育に必要となる土地面積や飼料、用水の量の観点から、穀物や野菜等の植物性食品と比較してタンパク質源の生産にあたって必要となる資源量が多く、環境負荷が大きいと言われています。また、その中でも、牛は消化の際に反芻運動でするゲップや糞の中から、地球温暖化につながるメタンガスが排出されることも報告されています。

3.学校での清掃活動

 バングラデシュの気候は、熱帯モンスーン気候に属しています。大きく雨季(4月~9月)と乾期(10月~3月)にわかれます。乾期の間は、月に数回しか雨が降りません。そのため、特に乾期の間は、街全体がほこりで蔓延しています。ほこりの主な要因は、建設現場から発生した粉塵や、慢性的な交通渋滞によるものと考えられています。

ダッカ市内の大気の様子
舗装されていない道路では特にほこりが蔓延

 この状況を少しでも改善するため、GENKIプログラム対象校のひとつトゥラグ小学校では、自主的に学校周辺の清掃プログラムを行っています。2019年8月の活動報告でご紹介したように、バングラデシュでは、子どもたちではなく清掃員が清掃をするのが一般的で、校内ではなく学校周辺の清掃を子どもたちが行うのは非常に稀な例です。その中で、同校では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をきっかけに校内での衛生管理意識が高まり、2020年11月より有志の子どもたちを中心に清掃プログラムが始まりました。
 アーシャド校長先生は、清掃プログラムについてこう語ってくれました。「道路は常にほこりだらけですが、行政の管理が行き届かず定期的に清掃が行われていません。そこで私たちは校内だけでなく、学校周辺も自分たちで清掃することにしました。」
 清掃活動は週に2~3回の頻度で行われています。しかし残念なことに、同校は非常にほこりの多い幹線道路の近くにあるため、清掃後でもすぐに汚れてしまうそうです。
 アーシャド校長は、先生や子どもたちと一緒にほうきでほこりを掃き、水をまくなど学校前の道路を掃除しています。先生たちが、身の回りを清潔に保つことの健康上の利点や、ほこりが人体に有害であることを教えることで、子どもたちはこの清掃プログラムに積極的に取り組むようになっています。7年生(中学1年生)のアブドゥル君は、「初めはこのような掃除をすることに抵抗がありましたが、学校周辺をきれいにする活動ができて嬉しいです。」と語ってくれました。

清掃活動と水まきの様子

4.バングラデシュでのペット習慣

 皆さんは、バングラデシュの人たちが犬や猫などのペットを飼っていると思いますか?
 イスラム教では猫は敬愛される動物と言われています。預言者ムハンマドが猫好きで、猫をいじめたり殺したりすることを禁じていました。一般的に猫は清潔であるという印象をイスラム教の人たちは持っています。一方、犬に対しては、昔から狂犬病という致死率が高い病気をもたらたす動物として恐れられていました。そのため、犬には冷淡であり、忌み嫌うという傾向があります。
 こういった背景にも関わらず、バングラデシュでは、野良犬を路上で日常的に見かけます。首都ダッカには4万頭もの野良犬がいると言われており※4、東京では捕獲等によりほとんどいないとされるその数と比べ桁違いです※5

 バングラデシュの 路上には野良犬が多い

※4 The Daily Star (2020) Why the relocation of street dogs is counterproductive, cruel
※5 東京都福祉保健局(2018)東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要(平成29年度)

 バングラデシュの地方では、犬を「番犬」として、地域全体で世話をすることもあります。しかし、家の中では世話をせず、人間と犬は一定の距離を保っています。一方で、猫は家の中で人間と一緒に暮らす習慣があります。富裕層だけではなく、一部のスラム街の人たちでも猫をペットとして飼っています。また、最近では、バングラデシュの富裕層の間では、日本と同じように、犬や猫をペットとして家で世話をすることも増えてきました。

 野良犬は地域で面倒を見ることも

 シティーコロニー小学校に通うジャネットちゃんも、自宅で猫を飼っている一人です。ジャネットちゃんが動物の世話をすることが大好きになったのは、ジャネットちゃんが通う同校のラトナ校長先生の影響です。バングラデシュでは先生と子どもたちの距離が近く、先生がペットの愛犬を学校に連れてきたり、ジャネットちゃんが先生の家に行ったりすることがあります。先生は経済的に余裕があるため、自宅の中で犬を飼っています。彼女はラトナ校長の愛犬を世話する中で、ペットを飼いたいという気持ちが強くなりました。スラム街に住む彼女の家庭は貧しいですが、家族も猫を飼いたいというジャネットちゃんの気持ちを受け入れてくれ、猫を飼うことになりました。

ジャネットちゃんと猫

 ジャネットちゃんは猫に食事を与えたり一緒に寝たりと、ペットと一緒にたくさんの時間を過ごしています。

学校でも猫と触れ合う 子どもたち
ラトナ校長先生の愛犬と

バングラデシュでも、動物をペットとして家族のように大事にする考え方が少しずつ広まっています。バングラデシュの2018/2019年度(2018年7月~2019年6月)のGDP成長率は8.15%と過去最高値が見込まれるなど※6経済発展が著しい中、ペットを飼う経済的、精神的ゆとりがうまれてきているのかもしれません。
※6 JETRO (2020 )好調なバングラデシュ経済の今後、民間シンクタンクに聞く

今後とも、GENKI プログラムへのご支援をどうぞよろしくお願い致します。

株式会社ユーグレナ
海外事業開発部 / バングラデシュ事務所