GENKIプログラム新規参加校の紹介
【2021年2月の活動報告】

1. 2021年2月の活動報告

当社はGENKIプログラムにおいて、コロナ禍の休校期間の中、ユーグレナクッキーの配布を再開しました※1。2月はGENKIプログラム対象校75校のうち47校の約7,300人に対し、20.3万食のクッキーを配布しました。

※1休校中でも先生方にはクッキー配布の為、学校に来ていただき、プログラムを再開する仕組みを確立しています。コロナ禍におけるGENKIプログラムの活動状況については、2020年8月2020年10月の活動報告をご参照ください。
※2 例年12月は月の半分以上が冬休みで配布日数が少なくなりますが、2020年度は15日分を1度にまとめて計2回(合計30日分)配布しました。そのため、コロナ禍前の2020年9月期より配布数が多くなっています。

2. 新規参加校の紹介

2月から新たに2校がGENKIプログラムに加わりました。この2校へは、主に困窮した人たちを支援する現地NGOのCZM (Center for Zakat Management)にGENKIプログラムの活動内容や目標に賛同いただき、活動費の一部を負担いただきながらユーグレナクッキーを配布しています。CZMは、この2校を含めて全部で8校のGENKIプログラム活動費の一部を負担しており、本プログラムに非常に高い関心を持っていただいています。

CZMが関わっているGENKIプログラム対象校の特色は、全てがマドラサ校であることです。マドラサ校とは、バングラデシュの教育課程に加えて、毎日イスラム教聖典のコーランをアラビア語で勉強する宗教に重点を置いた男子学校です。大半の子どもたちが学校に隣接する寮で暮らしています。バングラデシュでは昨年3月より新型コロナウイルス感染症によるパンデミックのため、休校が強いられていますが、マドラサ校においては、政府が一部開校を許可しています。こういった背景から、新たに2校がGENKIプログラムに参加することとなりました。

2校の内の1つ、ダラスサナ小学校では、子どもたちは学校修理のため屋根のない移転先でシートを張って学んでおり、不自由な生活をしています。食生活は、朝はカレーとルティと呼ばれるパン、昼・夜はカレーと大盛のお米を食べます。おかずはジャガイモやスライスしたキュウリなどで栄養バランスが保たれていません。学校は週に2回、入手しやすい牛乳とゆで卵を子どもたちに提供していますが、栄養は依然として不足しています。そのため、学校は子どもたちがユーグレナクッキーを毎日楽しく摂取することで、成長期の彼らが健やかに育ち、丈夫な体づくりができることを期待しています。

写真-1:屋根がなく、シートを張った教室でユーグレナクッキーを受け取る子どもたち

写真-2:牛乳にユーグレナクッキーを浸して食べる子ども

3. 学校でのサイエンスフェア(科学の祭典)

バングラデシュでは、子どもたちは9年生(日本でいう中学3年生)時に、理系または文系の科目選択をします。2012年の調査結果によると、理系を選択する子どもたちは2割にも達しません。※3このように理系を選択する子ども達が少ないのには、主に2つの理由があります。1つ目は、高校、大学での学部の数が文系に比べて少ないため、学ぶ環境が限られていることです。2つ目は、理科、特に、科学専門の先生の数が少ないため、専門知識の習得が難しいことです。そのため、数学の先生がどちらの教科も教えている場合もあります。

また、2015年に実施された全国学力調査において、現在の初等教育修了年次である5年生で、「必要な学力に達した」生徒は算数が10%に留まり、初等理数科における教育の質の課題が改めて示されました※4。そのため、政府は2017年に新しい教育課程を打ち出しています。先生へのトレーニングを実施したり、学校で子どもたちに算数や科学に関心をもつ授業やイベントの取り組みなどを開始したりしています。

このような状況の中、GENKIプログラム対象校の1つであるOBAT小学校では、子どもたちに科学に興味を持ってもらうため、今年初めてサイエンスフェアを開催しました。コロナ禍のため参加者を限定し、27人の子どもたちが参加しました。当日は、地震のメカニズム、水力発電の仕組み、浄水の仕組み、太陽系の説明など、子どもたちは自分たちで工作した実験結果の絵などを用いて、先生やGENKIプログラムのスタッフに発表しました。ゲストは子どもたちの説明に真剣に耳を傾け、質問やアドバイスをしていました。子どもたちは、授業だけでは学べない知識や科学に対する好奇心を持つことができたようです。先生方は今後もサイエンスフェアを継続することで、科学分野に興味をもってくれる子どもたちを増やしたいと話しています。

※3 The Daily Star (2017) Science is out – The number of students pursuing science is decreasing at an alarming rate
※4 JICA (n.d.) プロジェクト概要

写真-3:サイエンスフェアの様子
写真-4:水力発電の仕組みについて説明する子どもたち
写真-5:地震のメカニズムについてゲストより質問を受ける子ども
写真-6:太陽系について説明する子どもたち

4. 首都ダッカの日本食事情

バングラデシュには、2019年10月時点の調査で1,080名の日本人が在留しています※5。進出日系企業数は300社ほどに上り※6、首都ダッカには大使館や日本企業が集まる地域もあります。ユーグレナがバングラデシュ事務所を構えて7年目になった現在では、ダッカで日本食を食べられるところも増えてきました。

※3 外務省(2020)海外在留邦人数調査統計
※4 JETRO(2019)バングラデシュの経済概況と日系企業の動向

海外で日本食というと高級な印象もありますが、最近は日本食が安く食べられるところもできています。例えば、2020年10月にオープンした『Yuzu(ゆず)』は、ミルプール地区・防衛官住宅地内のショッピングモールのフードコートで日本食を提供するお店です。

ダッカにある有名な日本食レストランでは、ランチセットが1,500円以上するところもありますが、『Yuzu』では、例えば海老かつ丼(約370円)、餃子一皿(約100円)、海老天ぷら特大5尾(約485円)、カリフォルニア巻(約500円)など、手軽に日本食を楽しむことができます。また、いかにもバングラデシュというメニューに『チョコレート餃子』があります。実際に食べてみましたが、普通の餃子というよりデザートに近いものでした。現地では、1家族で10品程注文するなど、たくさんの種類を楽しみたい顧客が多いそうです。

写真-7:Yuzuの外観とメニュー
写真-8,9,10:Yuzuの提供する日本食(左から海老かつ丼、カリフォルニアロール、野菜天ぷら、そして噂のチョコレート餃子

メニューに使用されている野菜や海老などは現地で調達することができますが、多くの食材は手軽に手に入れることはできません。うどんやラーメンなどの麺類や餃子の皮、しょうゆなどはアジアンマーケットで、焼き海苔、かにかま、わかめなどは直接日本などから輸入することで調達しているそうです。

GENKIプログラムスタッフの外食頻度は、月に2回程度と日本人に比べあまり多くはありません。外食費用は1人当たり350円程度なので、『Yuzu』のように手軽に日本食が食べられるようになると、現地で日本食がより人気のある食事になるかもしれません。バングラデシュでも、日本食を通じて日本文化が広まっていくと嬉しく思います。

今後とも、GENKIプログラムへのご支援をどうぞよろしくお願い致します。

株式会社ユーグレナ
海外事業開発部 / バングラデシュ事務所