紅茶売りの兄弟が夢見る「ブラザーズ・カフェ」【2023年12月の活動報告】

今月のレポートでは、GENKIプログラム提携校の生徒で、紅茶を売る兄弟が描く、将来の夢をご紹介いたします。

1.紅茶売りの兄弟が夢見る「ブラザーズ・カフェ」

バングラデシュの首都ダッカで、家計を支えるために路上で紅茶を売る2人の兄弟がいます。シャリフ・イスラム君とショブス・イスラム君です。兄弟2人の夢は貧困から脱出して兄弟でカフェを開き、地域の人たちの憩いの場所を作ることです。

路上で紅茶を売るシャリフ君(左)とショブズ君(右)
ダッカの一般的な紅茶売りの様子

貧しい家庭に生まれた兄のシャリフ君は13歳で、弟のショブズ君は12歳です。すでに父親を亡くしており、家政婦として働いて家族を支える母親のリパさんと一家3人で過酷な環境のスラム街にある小さな自宅で暮らしています。
リパさんは子どもたちを懸命にサポートしています。早朝に起床して、子どもたちの朝食を用意し、2人を学校に送り出してから家政婦として働き、さらに兄弟2人が売る紅茶の材料を準備して、家事もこなしています。

ショブズ君はGENKIプログラム提携校のSSKS校に通っており、シャリフ君は同校を卒業して近隣のアダルシャ校に進学しました。2人とも学費の減免だけでなく、食事や医薬品の提供も受けており、学校で勉強しながら路上で紅茶を販売して1日に約250タカ(約350円)を得ています。
※ 2024年2月現在

SSKS校のシュレカ・ハウラダー校長は、「シャリフ君とショブズ君は勤勉です。貧しく過酷な環境にめげず、学業にも励んでいます。学校として2人の夢をサポートできて誇りに思います」と語ります。

学校での授業を終えると路上で紅茶を販売する兄弟
カップに茶葉とレモンを入れて紅茶の準備
心をこめて紅茶を入れる
貧しく過酷な環境にめげず、学業にも励んでいる

ある日、シャリフ君とショブズ君は、ラフマン夫妻に出会いました。その日がラフマン夫妻の結婚30周年記念日だと知った2人は、心を込めて入れた紅茶を夫妻にプレゼントしました。するとラフマン夫妻は心から喜んで、感謝してくれたそうです。この出来事を通して、兄弟は温かい紅茶で人々を幸せにできると確信しました。そして将来、紅茶だけでなくコーヒーも提供するカフェを作り、さまざまな人々が集まって、お気に入りの1杯で幸福を感じたり、人生の節目を祝ったりする憩いの場所にしたいと夢見るようになったのです。兄弟は今の仕事で貯金を始めており、将来は「ブラザーズ・カフェ」の名で店を構えて地元の名所にしたいそうです。

路上で紅茶を買って楽しむ人々
兄弟の心がこもった温かい紅茶で人々を幸せに

兄弟の母親、リパさんは「私は夫を亡くしましたが、息子たちの存在は大きな喜びです。2人には努力を重ね、思いやりと誠実さをもって立派なカフェを開いてほしいですね」と子どもたちの夢を応援します。

スラム街の厳しい環境で育ちながらも、シャリフ君とショブズ君の兄弟は人々との交流を通してさまざまな経験を積んで成長しています。

2人の夢は地元で「ブラザーズ・カフェ」を開くこと

GENKIプログラムは今後も子どもたちを支援してまいります。

2. 2023年12月の活動報告

12月はGENKIプログラム対象校のうち、78校の8277人に対し、14万食のユーグレナクッキーを配布しました。2023年度は、合計222万食の配布となりました。

引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い致します。