本格的な乾燥シーズンが近づいてきました。肌が乾燥しないようにと頑張って保湿をしているのに何だかカサカサする、乾燥しやすいという人はいませんか?肌の保水力については、温度や季節、紫外線の量、喫煙など環境的な要素が影響していることが知られていますが、遺伝的な要素も関与していることが分かっています。
ユーグレナ社では、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとに、肌の保水力の指標の1つである経表皮水分蒸散量に関わる遺伝子項目を解析し、「肌のバリア機能が高めの遺伝子タイプが多い都道府県ランキング」を公開しました。

■ 肌のバリア機能に関わる遺伝子項目とは?

今回は「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」という項目を解析しました。この【経表皮水分蒸散量】とは、皮膚の乾燥状態を調べるために測定されるもので、汗によらず角層を通って蒸散する僅かな水分量のことです。体内の水分がどれくらい外に逃げているかが分かります。この水分量が少ないほど角層のバリア機能が高い・肌の保湿力が高いことを意味します。

つまり、「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」は、角層から蒸散する水分量に関する遺伝子型で、次の3つのタイプがあります。

  • バリア機能がより高めのタイプ(遺伝子型:GG)
  • バリア機能が高めのタイプ(遺伝子型:AG)
  • バリア機能が一般的なタイプ(遺伝子型:AA)

中国科学院等の研究グループが、977名の中国人集団を対象に行った研究で、頬の肌の経表皮水分蒸散量の測定とゲノム解析を行い、関連する遺伝子領域を探索しました。その結果、SNP:rs11103631という遺伝子型で「G」を持っているほど経表皮水分蒸散量が少なくなる(肌の保湿力が高い)傾向があると分かりました。

■ 「肌のバリア機能が高めの遺伝子タイプ」が多い都道府県ランキング

今回、ユーグレナ社の調査では、この遺伝子(SNP:rs11103631)の型のなかで、「バリア機能がより高めのタイプ」と「バリア機能が高めのタイプ」に該当する人の割合を足して、都道府県(出生地)別に算出し、数値化しました。

肌のバリア機能が高めの遺伝子タイプが多い都道府県(出生地)ランキングTOP10、1位沖縄県

ゲノムデータの解析結果による、肌のバリア機能が高めの遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 沖縄県、2位 秋田県、3位 広島県、4位 鹿児島県、5位 栃木県、6位 高知県、7位 香川県、8位 佐賀県、9位 長崎県、10位 岐阜県という結果となりました。

【全ランキングはこちら】

肌のバリア機能が高めの遺伝子タイプが多い都道府県(出生地)ランキング1位から47位

【調査概要】
調査方法:ゲノムデータの解析をもとに調査
調査対象:「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」、「ジーンクエストALL」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:21,371人
調査時期:2022年10月
調査項目:ゲノムデータ:「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」の項目について、「バリア機能がより高めのタイプ(遺伝子型:GG)」と「バリア機能が高めのタイプ(遺伝子型:AG)」に該当する人の割合を足して、都道府県ごとに算出

■ 紫外線量が多い地域では肌のバリア機能が高い?

今回の調査項目である「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」の遺伝子型の頻度を地域別で調べると、紫外線量の多いアフリカ集団ではその他の地域の人と比べて、経表皮水分蒸散量が少ない、つまり肌のバリア機能が高めのタイプ(遺伝子型:GG、またはAG)が多いことが分かっています。このように民族(地域)による差も報告されていて、今回、沖縄県が1位となった背景には紫外線量が関係しているかもしれません。

なお、日本人における遺伝子型の割合は、「バリア機能がより高めのタイプ(遺伝子型:GG)」が12.7%、「バリア機能が高めのタイプ(遺伝子型:AG)」が41.9%、「バリア機能が一般的なタイプ(遺伝子型:AA)」が45.4%でした。ご自身がどのタイプに該当するか気になる方は、この機会に「遺伝子解析サービス」でチェックしてみてください。

株式会社ジーンクエスト 取締役副社長 岩田 修
株式会社ジーンクエスト
取締役副社長 岩田 修

肌のバリア機能が低下すると乾燥するだけでなく、比較的弱い紫外線でも肌に炎症が起こりやすいことが分かっています。紫外線の強さに関しては、UVインデックスという世界共通の指標が設けられていて、日本では気象庁からそのデータが公開されていますので、気になる方はお出かけ前にチェックしていただくと、紫外線対策の参考になるかもしれません。
一般的に、冬場の方が夏場よりも紫外線は弱まりますが、高所のゲレンデなどは標高による影響と雪の反射で紫外線が強くなる場合もあるので要注意となります。遺伝子解析で肌のバリア機能が高めのタイプの方でも環境要因などによってバリア機能が低下することもありますので、肌の乾燥対策と一緒に紫外線対策もしっかり行いたいですね。

【ユーグレナ・マイヘルス遺伝子解析サービスとは】
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて300項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにできることをチェックできます。詳しくはこちらをご覧ください。


ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス