新たな学校との契約でGENKIプログラム更なる拡大へ 
【2015年7月 活動報告】

今月は2つのNGO(Aparajeyo-Bangladesh、Baunia Bandh Ideal High School(BBIHS))が管理する学校5校と契約をし、8月から新規増加分として1日当り1,500名分のユーグレナ入りクッキーを配布出来るようになりました。

1.はじめに

GENKIプログラム対象校の大半は6月から7月にかけてのラマダン(断食月)とイード祭(犠牲祭)のため休校となり、クッキー配布数は約35,000食分となりました。GENKIプログラム対象校の夏休み期間はNGOごとに異なりますが、7月26日からようやく全校において新学期が始まりました。また、新規契約校においてもGENKIプログラムの準備が完了し8月から配布開始予定です。

2.新しく契約した学校の現状報告

本年度は5月に対象児童数を増やしましたが8月からも児童数を増やすことが決定しました。新規の学校数は5校で、生徒数は約1,500名になります。
なお、GENKIプログラムに参加している児童の出席率はNGOごとに異なります。あるNGOの学校では約90%ですが、別のNGOの学校では50%未満です。今年の5月に加入したARBAN学校の平均出席率は、昨年は70%でしたが今年は約90%です。
下の写真は今回契約したAparajeyo-BangladeshとBaunia Bandh Ideal High School(BBIHS)との調印式です。

  • Aparajeyo-Bangladeshのサイン式Aparajeyo-Bangladeshのサイン式
  • BBIHSのサイン式 BBIHSのサイン式

3.新たな学校の加入準備

GENKIプログラムを実施する際には事前に各学校の関係者と3回の説明会を行います。

GENKIプログラムの実施方法


まず、最初に、依頼先より本プログラム加入の希望をもらい、その後プログラムの体制についてを説明していきます。次に、配布を希望する学校を訪問し、現状の確認をします。学校訪問では各校に在学している生徒数、先生数、給食制度の有無の確認、アクセス方法、クッキー保管場所等の確認と、先生にGENKIプログラムの目的や概要を説明します。お互いに問題がなければ契約を結び、先生向けに実施方法についてのレクチャーや研修会を行います(写真(1))。研修会の後、子どもたちの両親との交流会(写真(2))を行います。交流会ではユーグレナ社とGENKIプログラムの目的や配布するクッキーの内容について説明をします。そして子どもたちにクッキーの食べ方や栄養について説明し(写真(3))、最後に実際に配布する日程をお話します。
このような手続きを経てGENKIプログラムが開始されます。
なお、8月のクッキー配布数は12~13万食を予定しています。

  • (1)先生への研修(1)先生への研修
  • (2)両親の交流会 (2)両親との交流会
  • (3)子どもたちの説明会(3)子どもたちへの説明会

4.新しく入社した2名の活動

7月から新たに入社した2名は、この一ヶ月でGENKIプログラムに加入している19校全てを訪問する現場研修を実施しました。プロジェクトの目的や概要をより一層理解しました。
また、GENKIプログラム新規加入校の契約時にも同席してもらい、そのプロセスを理解してもらいました。そのほか学校のモニタリングに関する書類作成や、経理関連にて即戦力として活躍しています。

  • 新入社員ユスフさん学校訪問新入社員ユスフさん学校訪問
  • 新入社員ローションさんの学校訪問 新入社員ローションさんの学校訪問


5.まとめ

今後とも、子どもたちの栄養改善に貢献できるようGENKIプログラムを進めてまいります。今期目標の100万食配布のために、毎週の配布をフォローアップしつつ、新たにNGOとの契約をし、GENKIプログラムを拡大していきたいと思います。皆様のご協力により子どもたちの栄養問題をより改善できるよう努力してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

株式会社ユーグレナ
バングラデシュ事務所 所長
モハメド・アケルザマン