バングラデシュのお母さんからの手紙とGENKIプログラム新規校契約 
【2016年9月活動報告】

1.はじめに

いつもユーグレナGENKIプログラムにご支援いただき誠にありがとうございます。
今月も7月に続きムスリムの祭日であるイードがありました。7月の第1イードではラマダン(断食月)の終了を祝して行われます。一方9月の第2イードは、日本では“犠牲祭”とも呼ばれ各家庭で牛などを屠る行事が行われます。学校の子どもたちも、この第2イードの期間中は本来のお休み期間よりも多く休みをとり、故郷等に帰ってムスリムの祭日をお祝いします。

2.新規校契約

写真-1:Matrichaia、SMCの方々写真-1:Matrichaia、SMCの方々

今月はダッカにある生徒数300名弱の Matrichaia (マトリチャイア)校と新たにGENKIプログラムの契約を締結しました。
本校のSMC(School Management Committee:学校の管理運営支援組織)の委員長のアミン氏(写真-1;右から2番目)より、「昼食に栄養価の高いクッキーが提供されることで、授業に集中できるようになる。また貧しい家庭の生徒が昼食代を払えないことで空腹に悩むことがなくなるだろう」と期待の言葉をいただきました。


3.ユーグレナクッキーを食べている生徒とそのお母さんの声

Noyontar(ノヨンタール)小学校に在籍するコーシさんとお母さんのビューティーさんからお手紙をいただきました。手紙にはコーシさんが毎日学校で配布されるクッキーを楽しみに毎日学校に通っていること、クッキーを食べる前に比べて健康状態が良くなっていることなどが綴られています。また娘の健康だけではなく周りの子どもたちの健康も改善し、学校の雰囲気が良くなっていることにも触れています。

  • 写真-2:ユーグレナクッキーを持つコーシさんとお母さん写真-2:ユーグレナクッキーを持つコーシさんとお母さん
  • 写真-3:お母さんからのお礼の手紙写真-3:お母さんからのお礼の手紙

4.定期的に実施している作業の紹介

写真-4:ベテラン作業者による袋詰め写真-4:ベテラン作業者による袋詰め

子どもたちに毎日クッキーを届ける上で、定期的に実施していることがあります。各学校の先生たちを訪問したりクッキーの在庫量や保管環境を確認したりするのはもちろんの事、ユーグレナクッキーを製造しているNABISCOの製造ラインの視察訪問なども実施しています。子どもたちにクッキーが届かなかったり、品質に懸念が生じたりという事態を未然に防ぐために、一つ一つの小さな確認をとても大切にしています。


5.第2イード(犠牲祭)とは

写真-5:ヤギの世話をする姿写真-5:ヤギの世話をする姿

バングラデシュの人々はイードをとても大切にしています。第2イードは、ムスリムにとって非常に重要な祭日であると同時に、子どもたちにとっても意義のある日です。
イード当日には各家庭で牛などを屠り神様へ捧げます。牛の他にもムスリムが食べてよいとされるヤギや羊といった動物を屠ることもあります。このイードでは、牛などの家畜に触れる機会ができるため、子どもたちの為のお祭りだとも言えます。
GENKIプログラムの子どもたちも、ご両親が買ってきた元気な牛やヤギに餌を与えたり、体を洗ってやったりして世話をします。そしてイードを迎えると、その牛やヤギを感謝と共に屠り、そのお肉をいただきます。日本ではすでにパックされたお肉をスーパーマーケットなどで購入しますが、家庭で動物を屠りいただくことにより食物への感謝の気持ちを学びます。


5.まとめ

写真-6:GENKIチームスタッフ(左からシャヒッド、モハイミヌル、ローシャン、ユスフ)写真-6:GENKIチームスタッフ
(左からシャヒッド、モハイミヌル、ローシャン、ユスフ)

今月のGENKIレポートから、現場スタッフである私たち(シャヒッド、ユスフ、モハイミヌル、ローシャン)が執筆することになりました。毎日学校や工場などを訪問し、子どもたちや先生の近況、バングラデシュでの出来事や習慣などをお伝えしたいと思います。
引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。

株式会社ユーグレナ
バングラデシュ事務所
シャヒッド(Shahid)
ユスフ(Yousuf)
モハイミヌル(Mohiminul)
ローシャン(Rowshan)