2022年4月1日から改正育児・介護休業法が施行されました。これは男性の育児参加による女性の雇用継続や出生数増加に向けて制定されたものです。
ユーグレナ社では、現在子育てをしているユーグレナの仲間だけでなく、これから子育てや介護を経験する仲間のそれぞれのライフステージの変化に寄り添えるように、多様性をちからにするための施策を行ってきました。しかし、女性社員の育休取得の事例は多数あり、取得率も復帰率も100%であるものの、これまで男性社員の育休取得実績はありませんでした。
そのような中、2021年12月に第一子が誕生した藻類エネルギー技術研究所の稲葉さんが、男性社員としては初となる育休を取得。取得に至った経緯についてお話を伺いました。

育休を取得しようと思った理由について教えてください。

私の妻はタイ人で、コロナが始まってから妊娠が発覚しました。なので、どこで出産するかを考えた時に、自国に帰ることも、また例え帰ることができたとしても、また日本に帰国することも容易でないと思い、日本で出産することにしました。しかし私の両親も遠方に住んでいるため、私が育休を取って2人で育児をしていこうと決めたんです。

男性社員での育休を初めて取得した藻類エネルギー技術研究所の稲葉さん
男性社員での育休を初めて取得した藻類エネルギー技術研究所の稲葉さん

育休を取得すると決めた際に、不安はありましたか。

実は会社に相談したのが早すぎて(笑)、妊娠が発覚してすぐの4月に「12月頃に育休を取りたい」と上司に話をしました。すぐに承諾していただけましたし、その時は特に緊張などはしませんでした。しかし、取得する2~3か月前くらいから仕事がかなり慌ただしくなり、12月から取得して大丈夫だろうかと不安になりました。なので、改めて上司や一緒に働く仲間に「12月から育休を取得します」と報告した時は本当に緊張しました。

育休を取得するまでに準備したことなどはありましたか。

早くに育休取得を宣言しましたので、周りの仲間にも認識してもらえた上で動けたと思います。人事目標も12~1月は不在という前提で立てたり、引き継げる業務を引き継げない業務を振り分けたりしました。上限はありますが、育児休業中も働くことは法律上認められているので、どうしても引き継げない業務に関しては、上限時間内で対応するようにしていました。

研究所で働く稲葉さん
研究所で働く稲葉さん

育児休業を取得して不安に思うことはありましたか。

育児休業中も週に8時間程度は重要な会議に出席していましたが、それでもこれまでずっと仕事をし続けてきたというのもあり、1か月半も仕事をしないという状況が少し不安でした。しかし、それは業務が止まってしまうのではないかという不安ではなく、むしろ滞りなく業務が回っている様子を見て、自分は会社にとって必要な存在なのか、自分がいなくても問題ないのではないか、という寂しさによるものだったと思います。(笑)

育休を取得してよかったですか。

育休を取得する前は、初めてのことだったので、本当に育休を取得した方がいいのだろうか?と思っていました。また、社内での取得事例もなかったのでアドバイスを聞ける仲間もいなかったので、「みんな取得していないけど、自分は取得した方がいいのだろうか?」と疑問に思うところもありました。
しかし、実際に子どもが生まれて、病院で育児のことを教えてもらってもセオリー通りにいくはずもなく、夫婦2人手探りの状態で試行錯誤の連続でした。また、妻は帝王切開で出産したこともあり、退院時が心身ともに最悪な状態だったため、自分がそばでしっかり支えることができたので、育児休業を取得して100%よかったと思います。
「育児休業を取得すると、人生で数回しかない我が子の成長を間近で見られる」という話はよく聞きますが、それよりも私の場合は、妻を心身ともにサポート できたり、妻と一緒に育児ができたことで最悪な状況を免れたので、育休の取得はむしろ必須だったなと思います。

お子さんに絵本を読み聞かせる稲葉さん
お子さんに絵本を読み聞かせる稲葉さん

まとめ

ユーグレナ社は、すべての仲間の多様性を尊重し、少しでも仲間たちに将来の選択肢の幅や安心感を提供したいと考えています。これからも、性別関係なく育休取得率100%を継続できるよう取り組んでいきます。