小倉卓が執行役員 研究開発担当に就任
~「バイオマスの5F×両利きの経営」の成長戦略をR&Dから加速~
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、2026年3月1日付で小倉卓が執行役員 研究開発担当に就任することをお知らせします。
当社は「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」のもと、「人と地球を健康にする」というパーパスの実現に向け、研究開発を「原点」かつ「成長の源泉」と位置付けています。
2025年に創業20周年を迎え、「両利きの経営」と「バイオマスの5F」を軸に、「次の10年」に向けて研究と事業を一体で成長させるフェーズへ移行しています。そのためには、研究開発のテーマ設定、ポートフォリオ運営、事業サイドとの接続、外部連携(産学・企業)を含む実行力を統合したR&D体制が不可欠です。研究成果の社会実装を加速させるための体制構築が、今まさに求められています。今回の任用は、その中核を担う人材を得たことで、研究と事業の連携を「仕組み」と「責任」の両面で前進させる戦略的な一手となります。
小倉卓は、研究開発に対する深い知見を有するとともに、これまで化粧品・医薬品・日用品などの事業領域における統括業務に加え、原料開発から製品設計・評価・解析に至るまでを一気通貫で見渡し、研究と事業の双方を理解した上で意思決定を行ってきた開発経験を有しております。今後は、執行役員研究開発担当として、当社の研究開発をリードすると共に、研究・事業間をより強固につなぐことで、ユーグレナ・グループの更なる成長を実現してまいります。
記

<小倉 卓のコメント>
成長エンジンであるR&Dをリードするにあたり、「次の10年」に向け、研究開発と事業経営の連携を一層重視し、スピード感を持って顧客価値を創出し続けていくことが重要と考えています。その実現のため、メンバー一人一人の卓越したケイパビリティを最大限に引き出し、当社にしかできない唯一無二の研究・事業開発体制を構築し、「人と地球を健康にする」というパーパスの実現に向けて全力で取り組んでまいります。

<若原智広 取締役 代表執行役員Co-CEOのコメント>
2024年の新体制移行以降、「原点回帰」として研究開発を重点領域に据え、Co-CEO直下で推進してきましたが、R&D専任の執行役員の不在は中期的な成長に向けた明確な課題でもありました。
小倉卓は、研究開発の深い専門性に加え、研究成果や素材の事業展開・社会実装も手掛けた経験を有しており、R&Dを次のステージへ引き上げるうえで、これ以上ない人材だと確信しています。 今回、研究開発を専任で担う執行役員として小倉を迎えることで、研究開発の意思決定と実行力を飛躍的に高め、微細藻類ユーグレナ等の用途拡大と社会実装を一層加速させてまいります。
参考:2026年3月1日以降の経営体制
〔取締役〕
| 役 職 | 氏 名 |
| 代表取締役 | 出雲 充 |
| 取締役 | 若原 智広 |
| 取締役 | 植村 弘子 |
| 取締役 | 岡島 悦子 |
| 取締役 | 琴坂 将広 |
| 取締役監査等委員 | 清水 誠 |
| 取締役監査等委員 | 望月 愛子 |
| 取締役監査等委員 | 村上 未来 |
〔執行役員〕
| 役 職 | 氏 名 |
| 代表執行役員 Co-CEO 兼 財務担当 | 若原 智広 |
| 代表執行役員 Co-CEO 兼 人事担当 兼 ヘルスケアBtoB国内営業・新規領域担当 | 植村 弘子 |
| 上席執行役員 ヘルスケアカンパニーCEO | 金 城煥 |
| 上席執行役員 エネルギーカンパニー長 兼 経営戦略共同担当 兼 バングラデシュ事業担当 | 新田 直 |
| 執行役員 アグリカンパニー長 | 井上 陽介 |
| 執行役員 研究開発担当 | 小倉 卓 |
| 執行役員 情報統括担当 | 星野 祐一 |
| 執行役員 法務担当 | 鈴木 悠子 |
なお、今回の執行役員 研究開発担当の任用に伴い、Co-CEOに対する諮問機関として2024年1月に設置したサイエンティフィック・アドバイザリー・ボードは終了します。当社のR&D体制強化を4年に渡り支えてきた丸幸弘は今回を機に退任しますが、鈴木健吾は共同創業者兼エグゼクティブフェローとして当社のR&Dを引き続き全面的に支援し、中野良平も八重山殖産株式会社代表取締役として微細藻類ユーグレナ等の生産開発を率いてまいります。
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売、バイオ燃料の製造開発、未利用資源等を活用したサステナブルアグリテック領域などの事業を展開。2014年より、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を、継続的に実施している。https://euglena.jp
高濃度※1ヒアルロン酸※2とCICA※3を角層に。
エイジングサインから肌を守り、うるおいで満ちるハリ肌へ。
注入※4型マイクロニードル美容液CONC LABO「ヒアロシカ リッチショット」新発売
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲 充)は、乾燥やゆらぎを感じやすい肌に向け、うるおいとハリを同時に目指す部分用美容液「ヒアロシカ リッチショット」を、機能特化型のスキンケアブランド『CONC LABO(コンク ラボ)』の注入型マイクロニードルRICH SHOTシリーズより発売します。
本製品は毎日のケアとして使える注入※4型マイクロニードル美容液で、年齢とともに気になり始めるハリ・弾力といった「攻め」のエイジングケア※5に加え、うるおい補給や肌荒れケアなどの「守り」に着目し、高濃度※1ヒアルロン酸※2と高純度※1CICA※3を配合。乾燥やゆらぎが気になる世代の肌を、みずみずしくハリ・弾力のある印象へ導きます。
「ヒアロシカ リッチショット」は2026年3月16日(月)より、全国のバラエティショップなどで販売します。 (一部店舗では2026年3月2日(月)より先行発売)。インターネットモールのAmazon、楽天市場、Yahooショッピング、Qoo10では2026年3月16日(月)より発売)


■商品特長
塗るケアから、刺すケアへ!ミクロの針からヒアルロン酸※2とCICA※3配合美容液を角層まで直接注入
「ヒアロシカリッチショット」は、保湿成分であるヒアルロン酸※2と、近年注目が高まるCICA※3を、中空構造のマイクロニードルで気になる箇所に直接注入※4する美容液です。美容成分を角層深くまでダイレクトに届けることで、乾燥や肌のゆらぎにアプローチします。 角層にうるおいを与えながら、肌をすこやかに整え、ふっくらとしたハリ感を目指します。
■処方設計と配合成分
ヒアルロン酸※2を高濃度※1配合し、角層のすみずみまでうるおいをめぐらせるための3種のヒアルロン酸設計でハリ・弾力や乾燥ケアをサポート。また、高純度※1CICA※3(ツボクサエキス)を組み合わせることで肌のコンディションを安定させます。日々の使用を前提に、刺激感に配慮しながら、ハリ・弾力ケアを実現するための処方設計としました。
・3種のヒアルロン酸※2配
● 次世代型ヒアルロン酸(保湿成分:加水分解ヒアルロン酸亜鉛)
●浸透※4型ヒアルロン酸(保湿成分:加水分解ヒアルロン酸)
●ふっくら肌感ヒアルロン酸(保湿成分:ヒアルロン酸Na)
・高純度※1CICA※3配合(整肌成分:ツボクサエキス)
・整肌成分 ユーグレナエキス※6配合
■商品詳細
商品名:CONC ヒアロシカ リッチショット〈頬・目元・口元部分用美容液〉
価格:4,378円(税込)
容量:2.5mL(約450ショット/1ヶ月分)
販売場所:全国のバラエティショップ、ECモール(Amazon、楽天市場、Yahooショッピング、Qoo10)
■こんな方におすすめ
・本格的なハリ・弾力ケアを日常ケアの延長で取り入れたい方
・目元や口元など部分的にうるおい不足やハリ低下を感じ始めた方
・乾燥・肌荒れ防止とハリ・弾力ケアの両立を求める方
■「中空型マイクロニードル」とは
『CONC LABO』RICH SHOTシリーズに採用する中空構造の注入※4型マイクロニードルは、医療用マイクロニードルから着想し、ノック式で痛みを感じにくい構造にしています。長さ200μm(マイクロメートル)、の極細針ですが、注射針のように中空構造になっており、美容液を角層内の奥に直接注入することができます。

■使用方法
1. 化粧水の後、キャップを外し、気になる部分に容器先端を肌に垂直に軽く押し当てます
2. 容器尾部のボタンを1~2回ノックし、その状態を3秒保持して美容液を角層に注入します
3. 最後は肌に残った美容液をやさしく指でなじませてください

■『CONC LABO』のRICH SHOTシリーズとは
肌に刻まれる悩みサインに対し、中空構造の注入※4型のマイクロニードルによって直接角層内の奥に高濃度の美容成分をしっかりと届け、様々な肌の悩みサインをケアするための新しい部分用美容液です。使い方は、気になる部分に押し当ててノックするだけ。ピンポイントで部分用の機能特化型美容液が角層深く注入され、狙いどおりに肌を満たします。
公式サイト:CONC LABO (コンク ラボ) | その時、その肌に。
<RICH SHOTシリーズラインナップ>

■サステナビリティを高めるための取り組み
当社は、2020年にユーグレナ・フィロソフィー「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を掲げ、持続可能な循環型社会の実現に向けて、各商品・ブランドをはじめとする企業活動全体において、サステナビリティの実装を進めています。『CONC LABO』も主に以下の点で、人と地球にとってのサステナブルな選択の提供を目指しています。
➀パッケージ素材もサステナブルに
森林を適切に管理することで持続可能な森林利用を支えるFSC認証紙を使用。印刷には生分解性があり、VOC※12排出がほぼない植物油インキを使用しています。
➁メール便での配送可能な商品サイズ
商品パッケージを小型にすることで、メール便での商品発送を可能としています。これによって配送に伴う環境負荷を低減するだけでなく、お客さまの受取り時の利便性も向上しています。

③ユーグレナGENKIプログラム
商品をご購入いただいた売上の一部で、バングラデシュの子どもたちに栄養豊富なユーグレナクッキーを届けます。

※1 CONC LABO内で
※2 保湿成分:ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、加水分解ヒアルロン酸亜鉛
※3 整肌成分:ツボクサエキス
※4 角層まで
※5 年齢に応じた化粧品等によるケア
※6 整肌成分:ユーグレナエキス
※7 製品の抗酸化:3-O-エチルアスコルビン酸、ミリチル3-グリセリルアスコルビン酸、3-グリセリルアスコルビン酸
※8 乾燥によるくすみ
※9 うるおいによる肌印象
※10 保湿成分:加水分解コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、水溶性コラーゲン
※11 整肌成分:パルミトイルトリペプチドー5、ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド
※12 VOC:揮発性有機化合物(Volatile Organic Compoundsの略)で、大気中で気体となる有機化合物(化学物質)の総称
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。「人と地球を健康にする」というパーパスのもと、事業成長が社会課題の縮小につながるという「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」体現に向け、基本戦略として位置付けているバイオマスの5F(Food, Fine Chemical, Feed, Fertilizer, Fuel)に沿った形で、ヘルスケア事業、バイオ燃料事業、アグリ事業等を推進。2014年より、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施している。
サティス製薬とユーグレナ社が共同で特許出願
世界初、3種の微細藻類からヒト型を含む3種の「超長鎖セラミド」を発見
~天然由来ヒト型セラミドの高機能化粧品原料化へ大きな一歩~
株式会社サティス製薬(代表取締役:山崎智士、以下「サティス製薬」)と株式会社ユーグレナ(代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、約30億年前※1から地球の過酷な環境を生き抜いてきた微細藻類の生命力に着目し、ユーグレナ、オーランチオキトリウム、クロレラの3種の微細藻類(図1)から、ヒト型を含む3種の超長鎖セラミドを世界で初めて発見、特許を出願したことをお知らせいたします。
今回、「外界ストレスから細胞を守るための微細藻類特有のセラミドが存在する」という仮説のもと解析を行いました。その結果、ユーグレナからセラミドAS、オーランチオキトリウムからセラミドNDS、クロレラからセラミドAP※2をそれぞれ検出しました。さらに、これらを効率的に取得する独自製法の開発にも成功しました。
これらのセラミドはいずれも、皮膚バリア機能改善効果が高い超長鎖構造を有しています。なかでもセラミドASとNDSは、天然由来素材からの入手が極めて困難な希少成分です。現在、次世代の化粧品原料として、実用化に向けた開発を進めています。

※1井上 勲.藻類30億年の自然史―藻類からみる生物進化・地球・環境(第2版).東海大学出版部,2007.
※2 AS (α-ヒドロキシアシル-スフィンゴシン);NDS (Non-ヒドロキシアシル-ジヒドロスフィンゴシン);AP (α-ヒドロキシアシル-フィトスフィンゴシン)
1) 太古の過酷環境を生き抜いてきた微細藻類
微細藻類は、太古の地球に誕生し、強烈な紫外線、乾燥、酸化ストレス、栄養欠乏といった過酷な環境下で、極めて高度な細胞防御機構を進化させながら現在まで生存しています。これまで微細藻類は、油脂や多糖類、タンパク質などを豊富に含む栄養価の高い食品素材として主に注目されてきました。一方、過酷な環境耐性において重要な役割を果たす細胞膜スフィンゴ脂質「セラミド」に着目した研究は、必ずしも多くはありませんでした。
2) 微細藻類に秘められた「皮膚様バリア脂質」への着目
陸上生物において、水分保持と外界ストレス防御は生存に関わる重要課題です。その解決策として、ヒトの皮膚は、高度な角層バリア構造を進化させてきました。その中核を担うのが多種多様な皮膚セラミドです。
ヒト皮膚に存在する遊離セラミドは、構造や長さの組み合わせにより約20クラスに分類され、鎖長の違いを合わせると1,300種以上の分子種が報告されています※3。特に炭素数が42や44(以下、炭素数の部分をCと表し、C42、C44などと記載)といった超長鎖セラミドは、皮膚以外の臓器ではほとんど見られず、皮膚特有のバリア機能を支える要となっています。
一方、太古から地球に存在する微細藻類も、ヒトと同様に乾燥や酸化といった環境ストレスにさらされ続けてきました。そこで、微細藻類が過酷な環境を耐え抜く鍵となった膜脂質構造の中に、ヒト皮膚セラミドと共通する分子特性が存在するのではないかと考え、その分析に着手しました。
※3 Suzuki M. et al. J Lipid Res. 63 (2022). Whole picture of human stratum corneum ceramides, including the chain-length diversity of long-chain bases.
3) 3種の微細藻類が含有するヒト型を含む「超長鎖セラミド」
今回の検討の結果、3種の微細藻類からそれぞれ異なるセラミドの含有を確認しました(図2)。
3-1) ユーグレナ:動物皮膚特有「セラミドAS」を確認
ユーグレナは、植物と動物両方の性質を持つ特徴的な微細藻類です。複数のユーグレナ粉末からアルコールで抽出したセラミドをLC-MS等で分析した結果、動物皮膚に特有なC44のヒト型超長鎖セラミドASの存在を確認しました。さらに、独自技術により、本来は微量にしか存在しないこの成分を実用レベルまで増量することにも成功しました。
3-2) オーランチオキトリウム:極めて希少な「セラミドNDS」を確認
海洋性微細藻類であるオーランチオキトリウムのセラミド分析を行ったところ、C44のヒト型超長鎖セラミドNDSを発見しました。この成分は通常、細胞内で速やかに代謝されるため、自然界で遊離状態として蓄積することは極めて稀です。
3-3) クロレラ:強固で酸化に強い「セラミドAP」を確認
微細藻類の中でも古くから研究に用いられているクロレラからは、C44を中心とするヒト型超長鎖セラミドAPが主体として検出されました。さらに本研究では、C45という特異な構造を有する超長鎖セラミドAPをクロレラから初めて見出し、従来のセラミドとは異なる機序により皮膚ラメラ構造の安定性を高める可能性が示唆されました。
また、主要成分であるC44やC45に加え、ほかにも50種以上の多様なセラミド分子が確認されましたが、それらにおいて不飽和型がほとんど存在しないことがわかりました。クロレラ特有のセラミドは極めて秩序性の高い組成であり、強固で酸化に強いことが示唆されています。これは、柔軟性よりもむしろ硬さと耐久性が求められた太古の過酷な環境に適応した結果と考えられ、ヒトの皮膚角層に見られる「強固で、低流動性で、酸化に強い」セラミド特性と本質的に共通しており、次世代の化粧品原料として大きな可能性を秘めています。

今回の発見は、セラミドが太古より生物種を超えて生存戦略の中で選択されてきた共通の環境適応因子である可能性を示すものです。微細藻類からヒト皮膚と同じ超長鎖セラミドが見出されたことは、種の違いを超えて共通する、環境適応におけるセラミドの重要性を示唆しています。
4) 失われる皮膚セラミドと原料における課題
皮膚セラミドは、加齢や閉経、季節変化、アトピー性皮膚炎などの要因により量と質の両面で低下することが知られています。特にアトピー性皮膚炎では、セラミド量の減少、セラミド組成の変化、短鎖化が同時に生じ、バリア機能の低下を招きます。
これまで化粧品分野では、比較的短鎖な合成セラミド(C36)が主流でしたが、これはヒトの皮膚が本来もつ超長鎖セラミドとは構造的に異なるという課題がありました。また、植物や真菌由来の天然セラミドも活用されてきましたが、含まれる種類が限定的であり、ヒト皮膚セラミドの多様性を、天然素材のみで補うことは、これまで困難とされてきました。
5) 微細藻類由来セラミドが切り拓く新展開
今回発見された微細藻類由来セラミドは、C44を主体とする超長鎖構造を有しており、ヒト皮膚セラミドと高い構造的親和性を示します。これにより、角層ラメラ構造※4の再構築、脂質秩序性向上、水分蒸散量低下、表皮細胞の分化促進、炎症抑制など、多層的な皮膚バリア改善効果が期待されます。
サティス製薬は、これまで植物ヒト型セラミドAP原料、植物幹細胞セラミドNP※5原料を開発してきましたが、今回の研究で、微細藻類から新たな構造のセラミドAPに加え、セラミドASおよびセラミドNDSの抽出にも成功しました。これにより、ヒト皮膚セラミドの多様性を天然由来成分で補うという、新しいスキンケアのアプローチが可能になります。(図3)。

※4 角層ラメラ構造は、セラミドを主成分とし、コレステロールおよび遊離脂肪酸が規則的に配列した多層脂質構造で、角層細胞間隙を埋めることで形成され、水分保持能と外来刺激に対する皮膚バリア機能の中核を担っています
※5 セラミドNP(non-ヒドロキシアシル-フィトスフィンゴシン)
6) 今後の展望
微細藻類において従来注目されてきた油脂、多糖類、タンパク質の活用に加え、新たに超長鎖セラミドを効率的に回収する手法を確立することで、資源の利用効率の向上とサステナブルな産業モデルの構築が可能となります。本成果は、次世代バイオリソースとしての微細藻類の多段階活用における新たな可能性を提示するものであり、皮膚科学・美容産業における、利活用の方向性を大きく広げるものです。
サティス製薬とユーグレナ社は2024年の事業提携以降、それぞれの強みを活かして新しい化粧品の研究開発を進めてきました。サティス製薬はナチュラルで高性能、かつオリジナリティの高い化粧品原料の開発に強みを有し、ユーグレナ社は微細藻類の培養・生産技術を元に、多段階活用を拡張しております。
今後もこのセラミド生産技術を起点として、さまざまな微細藻類を活用し、健康および美容分野への貢献を目指してまいります。
―報道関係者お問い合わせ先―
株式会社サティス製薬 広報担当
株式会社ユーグレナ 広報担当
代表出雲が「New Japan-Malaysia Industrial Cooperation Seminar」 パネルセッションに登壇しました
2026年3月31日、在マレーシア日本国大使館主催の「The New Japan-Malaysia Industrial Cooperation Seminar」 が開催され、代表出雲が「資源・エネルギー安全保障およびGXの実現に向けた取り組みについて」をテーマとしてパネルディスカッションへ登壇しました。
本セミナーは、高市首相のもとで設立された「日本の成長戦略のための評議会」 が示した重点分野を踏まえ、日本とマレーシアの産業投資・協力をさらに活性化することを目的に開催されたものです。
当社は、マレーシア・ペンゲラン地区において、マレーシアのPetronas社およびイタリアのENI(Enilive)社とともにバイオ燃料商業プラントを建設中であり、喫緊の世界的課題であるエネルギー安全保障の観点から、バイオ燃料のあるべき姿について他の登壇者と議論を交わしました。
あわせて代表の出雲からは、パーム農業残渣などの未利用バイオマスを活用した微細藻類培養用の糖源開発についても言及し、次世代バイオ燃料の持続的な原料確保と、マレーシアの資源・産業基盤を活かしたGX推進の可能性について議論を行いました。

2026年3月26日(木)にイタリア大使館(東京)で開催される国際イベント「Circular Economy for More Sustainable and Resilient Supply Chains」に、株式会社ユーグレナ 上席執行役員 エネルギーカンパニー長 兼 経営戦略共同担当 兼 バングラデシュ事業担当の新田直が登壇します。
本イベントは、資源効率とサーキュラーエコノミーを通じた持続可能で強靭なサプライチェーンの構築をテーマに、日伊両国の政府機関、研究機関、企業が参加する国際対話イベントです。エネルギートランジション、循環型バイオエコノミー、バイオ燃料に関する最新の政策・技術・産業動向が議論されます。
新田は、Session 2「Circular Bioeconomy for energy transition and sustainable production」において、「Scaling Biofuels in Malaysia: Eni & Petronas with Euglena, and Algae Oil R&D for Future Feedstock(マレーシアにおけるバイオ燃料のスケールアップ:EniおよびPETRONASとユーグレナの3社による取り組み、ならびに将来の原料確保に向けた藻類油の研究開発)」をテーマに講演します。
2026年3月9日~12日に開催された日本農芸化学会2026年度大会にて、「微細藻類ユーグレナおよびその貯蔵多糖パラミロンのNeuro-immune resonanceへの影響」について、東京科学大学 安達貴弘准教授と共同で発表しました。
本研究では、IgA欠損マウスを用いた評価により、ユーグレナ摂取により各免疫細胞数が増加するとともに、不安様行動が改善することを確認し、神経系と免疫系の双方に作用する可能性を報告しました。
当社では、ユーグレナの潜在的な生理機能のさらなる解明と、ユーグレナおよび含有成分の健康食品・医療分野等での応用可能性拡大を目指し、研究開発を進めてまいります。
日本農芸化学会2026年度大会:https://www.jsbba.or.jp/2026/