Research & Development
ミドリムシ一極集中から、
バイオテクノロジー全般へ
動物と植物の両方の性質を備えているミドリムシは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、実に59種類もの栄養素を備えています。人間が生きていくために必要な栄養素の大半を、ミドリムシは含んでいるといっても過言ではありません。
また、ミドリムシは、光合成によって二酸化炭素を固定して成長する時、油脂分を作り出しており、これはバイオ燃料の元として利用可能です。特にミドリムシは、微細藻類の中でも抽出・精製されたオイルが軽質であるため、他の微細藻類に比べてもジェット燃料に適していることが分かっています。
さらに、ミドリムシ類特有の成分「パラミロン」の持つ力が、最新の研究で明らかになってきました。体の中の余分な脂肪を排出する働きや、免疫を活性化させる働きなど、多くの効能が確認されています。また、ミドリムシには細胞壁がないため、栄養素を効率よく消化(消化率93.1%※)。しっかり摂取することで、現代人の不規則な生活習慣、偏りがちな食のバランスを整えます。
※ タンパク質の場合 出典:農芸化学会誌第51巻第8号 P483〜P488 (1977) Euglenagracilisタンパク質の人工消化実験およびネズミ飼育試験による栄養価の決定
R & D field
Our Laboratories
全国の大学企業との連携の集積や基礎研究の実施など、当社の研究開発の主軸を担っています。
ユーグレナやクロレラの培養場に隣接した研究所。実地実験を含めた研究を行なっています。
ユーグレナを用いた水質浄化技術の研究を行なっています。
木質バイオマス発電所に隣接し、排ガスや排熱などを利用した燃料用微細藻類の研究、培養を行なっています。
Research Paper
これまでに、ユーグレナ摂取による大腸がんや血糖値の改善、パラミロン摂取によるアトピー性皮膚炎の症状緩和や四塩化炭素で起こした肝炎の症状緩和などが各種動物試験により明らかになっている。本試験においては、ユーグレナ及びパラミロンのNASH 及び線維化に対する効果についてSTAM®マウスを用いて検証した。その結果、ユーグレナは、炎症に関与しない経路で肝臓の線維化を抑制し、パラミロンは、炎症を改善することによって、肝臓の線維化を防御した可能性が示唆された。NASH からの発癌因子である線維化を抑制することは肝がんを防ぐことにつながるため、食品としてのユーグレナ及びパラミロンを継続的に摂取することで、線維化を抑制することにより、がん発生の予防に機能する可能性がある。
本研究ではマウスコラーゲン誘発関節炎モデルを用いて、ユーグレナ、パラミロン、アモルファスパラミロンの摂取による関節リウマチに対する作用について検討した。関節炎の重症度を表す関節炎スコアを比較したところ、すべてにおいて対照群と比較して有意に低値を示した。
ロタウイルスは消化管疾患である感染性胃腸炎を引き起こすウィルスであり、そのワクチンはすでに開発されているものの、ワクチンの無効な型やワクチンとの組換え体が存在するため、それらへの対策等が求められている。そこで本研究では、クロレラ粉末等にロタウイルス増殖阻害活性が認められるかについてin vitroで検証を行った。その結果、一部の実験区において増殖阻害活性が認められ、クロレラにはロタウイルス増殖阻害活性能があることが示唆された。
微細藻類ユーグレナがもつ顆粒状の貯蔵多糖パラミロンは、これまでに経口投与による免疫賦活作用などの効果をもつことが明らかとなってきた。その一方で、難溶性であり、適度な粘稠性を保ちつつ溶液中に均一に分散させることが難しく、経皮投与による効果を検証することが出来なかった。そこで今回、同じ多糖であるセルロースシングルナノファイバー(TEMPO酸化セルロースナノファイバー:TOCNF)をパラミロンの分散に利用した。その結果、パラミロンが安定的に分散することがわかり、一部効果を検証した。さらにTOCNFについても、新たな有効性の検証を行った結果、ヒト皮膚線維芽細胞の増殖促進効果が見られ、かつ細胞接着に関与していることが示唆された。本研究より、パラミロンとTOCNFの相乗効果および相加効果が期待できる2つの多糖を組み合わせた新規素材を創出できる可能性が示された。
ロタウイルスは消化管疾患である感染性胃腸炎を引き起こすウィルスであり、そのワクチンはすでに開発されているものの、ワクチンの無効な型やワクチンとの組換え体が存在するため、それらへの対策等が求められている。そこで本研究では、クロレラ粉末等にロタウイルス増殖阻害活性が認められるかについてin vitroで検証を行った。その結果、一部の実験区において増殖阻害活性が認められ、クロレラにはロタウイルス増殖阻害活性能があることが示唆された。
これまで、ユーグレナ(学名:Euglena gracilis)の摂取による血糖値上昇抑制やコレステロール排出促進など、生活習慣病の改善に寄与する可能性が報告されている。本研究は、生活習慣病の1つである肥満に対するユーグレナの効果を検証するため、ユーグレナ抽出液が脂肪細胞分化に及ぼす影響を調べた。その結果より、ユーグレナ抽出液は脂肪細胞分化の抑制効果を有することが示唆された。
本研究ではマウスコラーゲン誘発関節炎モデルを用いて、ユーグレナ、パラミロン、アモルファスパラミロンの摂取による関節リウマチに対する作用について検討した。関節炎の重症度を表す関節炎スコアを比較したところ、すべてにおいて対照群と比較して有意に低値を示した。
β-glucanaseは、ラミナリンやカードランなど、グルコースのβ-1,3-グルカンを主構造とする多糖を加水分解する酵素で、飼料添加剤や食感改良剤、ビールの濾過効率の改善剤など種々の産業利用が期待される酵素である。E. gracilisからは、これまでにexo型のβ-1,3-glucanaseが同定されていたが、近年我々は、E. gracilis溶解液から酵素活性を指標に新しく3種類のendo-1,3-β-glucanaseを精製、同定し、さらに本酵素をコードする遺伝子の塩基配列を決定することに成功した。本研究では、本酵素の代謝速度パラメーター(Km,Vmax)、基質特異性、指摘温度など、酵素学的機能解析結果について報告する。
Euglena at a glance
髪の毛
0.07mm
ミドリムシ
0.05mm
0.05mm
DAY 1
DAY 2
1日で2倍
144
cm/h
59
種
1,000
種
人類の誕生
約600万年前
ミドリムシの誕生
約5億年前
ユーグレナ
ミュータビリス
ヘビみたいに
ニョロニョロと
動く
ユーグレナ
サンギニア
赤い色素を
つくるのが
特徴
ユーグレナ
ギガス
体長が
ミドリムシの中でも
最大級の大きさを
ほこるのが特徴
Company at a glance
2005年
11年
石垣島
2020年
26.1京個