2017年12月 第13期 定時株主総会

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株主総会

2017年12月 第13期 定時株主総会

当日いただいたご質問とその回答

配当予定についてのご質問、および新しい株主優待に関するご意見
<出雲社長>
配当は現在未定としております。その理由は、まだミドリムシを知らないという方々への広告宣伝、そして建設中のバイオ燃料製造実証プラントに先行投資をしているためです。株主の皆様に喜んで頂ける施策が何なのかということは適宜、検討してまいりたいと思っており、それまでの間は広告宣伝と研究開発への先行投資のために無配とさせて頂きたいと考えております。
また、一株につき1円を日本赤十字社等に寄付が出来る株主優待の制度設計に関するご意見は、検討させて頂きたいと思いますが、現状ではただ今申し上げた先行投資に資金を充当しております。そのため、今は企業としての社会的責任、例えば当社は法人税の納税ということでしっかり果たしつつコーポレートガバナンスコードやCSR等の活動など社会的意義のある活動を推進していきたいと思っております。
今期の株価および株主施策に関するご意見
<出雲社長>
まず、日経平均は20数年ぶりの高値で、ダウも史上最高値です。当社業績も2017年9月期の売上高、利益ともに過去最高値を記録いたしました。しかし、当社の株価については不本意な状況が続いております。そのことは反省しなければいけない点ですが、株価や株主の皆様のことを考えず事業や研究開発をしているということはございません。
またご意見頂いたサンプル配布については、IR窓口に届く投資家の方からそのようなご意見、ご要望を頂いているということは把握、認識しております。しかし、一点会社の事情を申し上げると、現在当社は9万人を超す方に株主となって頂いております。この9万人の株主様に仮に1,000円のものをお配りしますとそれだけで1億円掛かります。これには一文を惜しんでいるというご指摘もありますが、研究開発と次の収益基盤となる広告宣伝の先行投資に使わせて頂きたいということで、株主優待については割引の仕組みを採用しております。
サンプル配布や総会のお土産について多くのお問い合わせやご意見を頂いていることは承知しておりますので、広告宣伝と研究開発への先行投資を通じて、企業価値向上と株主価値還元を一日でも早く実現したく思っております。
株価は会社成長とは逆の下がり基調の状況ですが、これを変えるために施策にしっかり取り組んでまいります。
出雲社長が保有する個人の株式売却に関するご質問
<出雲社長>
保有株式の売却は事実でございます。その一方で、私の考えについても、折角の場ですのでここで説明させて頂きます。私は創業以来、ミドリムシや当社の成長に全力で取り組んで参りました。その証左としてマザーズにIPOした時は一株も売却せず保有し、この会社の企業価値向上に努めて参りたいという一心で臨んでまいりました。そして会社も堅調に成長する中、より多くの方に株主になって頂きたいと思っており、個人投資家様とも併せて、並行して様々な施策を取り組んでおります。そのため私のコミットメントが減るということは決してございませんので、その点はご理解、ご安心頂けるようご案内申し上げます。
ミドリムシの素材展開に関するご質問
<出雲社長>
ミドリムシは植物資源で、食料・繊維・飼料・肥料・燃料の5つの使い道があります。我々はこの5つの使い道の活用を考えており、現在食品や化粧品、養殖に使うエサ、ペットフードなど順次展開をしております。また、今後については研究段階ですがバイオ燃料に集中しております。バイオ燃料としてミドリムシが活用できる段になれば、フィルムや生分解性のプラスチック、肥料としてのビジネスにも参入できると考えております。現在は主に食品などのヘルスケア事業で収益をあげ、その収益を研究開発へ投資する、という二本柱で事業を推進しております。
IR活動に関するご質問、および外国法人の持株比率に関するご質問
<出雲社長>
外国法人の持株比率は2017年9月30日時点で2.1%です。これを高めていかなければいけないという意識を我々も持っており、海外の機関投資家向けのIR活動を年に数回実施しております。具体的には、機関投資家向けのカンファレンスへの参加、アジアでは香港、シンガポール、ヨーロッパではロンドン、フランクフルト、ジュネーブ、アメリカではニューヨーク、ボストン、サンフランシスコなどの諸地域へ、私と取締役永田で回っております。国内の機関投資家につきましては定期的な面談を実施しております。
また、前期より個人投資家説明会の自社開催をスタートしました。
この3つの施策を充実させていくことによって、外国人の機関投資家、国内の機関投資家、国内の個人投資家の皆様に情報提供を行い株主づくりに今年も努めて参りたいと思っております。
外国法人比率が2.1%は低いのではないかというご指摘について、この数値は業種や業態、創業から何年経ったのかというところも総合的に見たうえで考えなければいけないと思っております。新興市場である東証マザーズ上場企業においては、外国人の株主構成比率は東証一部上場企業に比べて低いですが、東証一部上場企業は歴史も長いので外国人投資家の比率が順々に高くなる傾向にあります。
そのような中、当社が東証一部に昇格したのは2014年12月3日ですので、2015年、2016年から外国の投資家にアポイントをとり説明させて頂いてます。そういう点を鑑みると、2.1%という値は少しずつ外国人投資家に対するIR、PRといったものが功を奏しているといった見方も出来ます。なお、ユーグレナのことを知らないという外国株主の方がまだ圧倒的に多いので、出来るだけ多くの投資家の方にまずはご説明をして、引き続き株主づくりを取り組んで行きたいと思っております。
バイオ燃料製造の商業化時における投資額のご質問
<出雲社長>
現在具体的な投資額は決まっておりません。来期に竣工予定の58億円投資する実証プラントについて、運転する中で色々なことを学びたいと思っております。このプラントの運転を通じて、まずは2018年の10月末から竣工予定のプラントでノウハウを学び、すべてのデータを活用して、数百倍大きい商業プラントにするのにどれくらいコストが掛かるのか、という精査を考えております。出来るだけ低コストで数百倍大きくするためにどうしたら良いのかということを実機で運転する中で検討を進めて、2020年以降最もコストパフォーマンスの良い設備が一体どのようなものなのか、詳細な検討を進めて参りたいと思っております。
株主還元に関するご質問
<出雲社長>
株主還元ゼロということではなく、1年以上保有している株主様に対して3枚、1年未満の保有の株主様に対して2枚の株主ご優待を実施しております。その優待の一つは遺伝子検査サービス。これは株主様限定で先行して案内をさせて頂いております。現在、個人株主様は9万人おり、株主優待施策は単年度で業績に影響してきますので、その点も総合的に勘案しながら、優待の充実や優待以外にどのような株主還元方法が取れるのかということを、業績に出来るだけ影響が少ない形で考えさせて頂きたいと思っております。引き続き株主価値向上、株主還元について検討を進めて参ります。
バイオディーゼル燃料の開発に関するご質問
<出雲社長>
最近の海外のEV化の動向は従来から認識しております。そのような中、ディーゼル燃料開発には2点強みが残されていると思っております。
まず、乗用車はガソリンやディーゼルであろうとEV化は非常に急速に進むことが予測されます。一方で商業車であるトラックや長距離輸送は電気に切り替えていくのが難しい分野です。また電気飛行機というものは実用化が難しい分野です。長距離輸送車は簡単に電気にはならずディーゼルエンジンを使ったものがしばらく残るだろうと考えております。
もう1点は、我々が開発するバイオディーゼル燃料は、既存のエンジンをいじる必要がなくドロップインが可能だという点です。トラックやバスなどの商業車については、飛行機と同様にかなり長期に渡って既存の内燃機関を使ったトラックやバスが走り続けるだろうと考えております。以上の点から、バイオディーゼル燃料の需要が一定程度残るということを考えております。
ゲノム編集や遺伝子組み換え技術など今後の展望に関するご質問
<出雲社長>
まず我々はバイオテクノロジー企業です。ゲノム編集、これは第三世代のCRISPR-Cas9という遺伝子組換技術ですけれども、この第三世代の遺伝子組換技術以前から使われていた技術について、積極的に研究に取り組んできております。なお誤解のないように付け加えさせて頂きますと、皆様に召し上がって頂くミドリムシにつきましては遺伝子組換技術は一切使用しておりません。また、そういう組換体が誤って混入するということがないように厳しく管理して、研究と生産、安全管理を行っております。日本においては、GMO、すなわち遺伝子組換体に関して、諸外国と比べて非常に厳しい法規制の下で運用する必要があるため、迅速かつ柔軟に研究開発する必要から、アメリカにあるカリフォルニア大学サンディエゴ校UCSDとこの分野の研究について共同で取り組ませて頂いたこともございます。 なお、ご指摘の通りこういったことをIR活動として積極的に発信していく必要があると改めて思った次第です。
研究開発の安全面、安全に関するご質問
<出雲社長>
ミドリムシは病原菌や気象条件の影響を当然受けるわけですが、我々は2005年12月16日に世界で初めてミドリムシの屋外大量培養技術を完成させました。以来12年間、色々な病原菌や病害虫、様々な気象条件の中で培養を続けてきましたが、過去には随分気象条件がユーグレナの培養に向いていないということもありました。石垣島の生産現場では2016年まで80t、2017年2月から160tにして2倍の生産能力を確保しておりますが、おかげさまで一度も天候条件やその病原菌、病害虫といったリスクに直面することなく、予定通りの生産を達成し続けております。2020年以降にエネルギー環境事業を成功させるためには、どんな天候条件でも、しっかりお約束した量を製造して運用するという安定供給の確保が、エネルギービジネスに関して特に重要になってくると理解しております。
ユーグレナ社の成長に関するご意見およびご質問
<出雲社長>
当社の配当方針についてご理解頂いている点について、感謝申し上げます。その上でAmazonのような大企業と比べたら当社の規模は小さいですが、私の気持ちは株主からのご意見、ご期待を一心に背負い、Amazonのように世界で初めてのことを実現していきたいと思っております。まだ配当はございませんが、株主還元や株主価値向上については、今後も国内・国外問わず、しっかり進めていきたいと思っております。
ユーグレナ入り製品の開発に関するご質問
<出雲社長>
まず、当社は単体の状況として男女比は半々です。女性管理職は約20%で育休・産休等を経て会社に戻ってきやすい施策や新オフィスの保育園整備などを充実させることで、女性視点の考えが、マーケティングや研究開発、会社経営に反映されるように取り組んでおります。今ご指摘頂いた点は真摯に受け止め今後に反映させていただきます。
バイオ燃料の製造計画に関するご質問
<出雲社長>
現在建設のバイオ燃料製造実証プラントのバイオ燃料生産能力が、年産125キロリットルというのは公表の通りです。一方、日産5バレルでは58万KLの需要に対し十分な供給に届かないこともご指摘の通りです。我々は2020年以降、実証プラントで得られるデータを活用して、数百倍規模の増産に取り組みたいと計画中です。
日本は2030年にCO2の排出量は26%削減すると、パリで開催されたCOP21で日本は国際公約として発表している一方、飛行機で移動する人はこの15年で2倍に増えました。
アジアだけで見ても今後10年で飛行機の燃料は2倍必要になると見込まれています。飛行機で移動する人が2倍に増えた一方で、CO2の排出量を26%削減する必要があるため、膨大な量のCO2排出量の削減とバイオジェット燃料の供給が必要になってきます。非常に巨大なマーケットがありますので、数百倍という規模ですら十分な増産ではないと思っておりますが、まずはこのステップを踏んで太陽光パネルや他の再生可能エネルギーと同じように順次社会に使われる新エネルギーとして認知を高めて参りたいと思っております。

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