2015年12月 第11期 定時株主総会

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株主総会

2015年12月 第11期 定時株主総会

当日いただいたご質問とその回答

竹富エビ養殖およびキチン・キトサン(カニやエビなどの甲殻類に含まれる動物性の食物繊維)についてのご質問、会場対応へのご意見
<出雲社長>
当社はエビ養殖に限らず、さまざまな飼料にミドリムシを活用して販路を広げていくという取り組みを引き続き進めたいと思っています。今回の竹富エビ養殖の買収のように事業とはどういう関連性があるのか、また研究としてはどういう可能性があるのかということについてはその都度丁寧にご説明できればと思っています。
次にキチン・キトサンなどを甲殻類から回収して新しいビジネスにするということは、私どもがまさに内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」で進めている研究です。現在、破棄されているものをキトサンにしたり、DHAやEPAのような多価高級不飽和脂肪酸を回収したりといった研究開発は日常的に行っています。
また、会場対応に関する貴重なご意見をありがとうございます。対応についてはしっかり反映させてまいります。
商品PR広告での効能説明および、商品の形状、形態についてのご質問
<出雲社長>
商品の効果効能を連想させるような記載は、今の法律では認められていないため記載ができないのが現状です。一方で新しい研究成果が得られたり、機能性が解明できたりしたときにはレポートなどの形式で報告をしています。ただ今、ご発言いただいたとおりプリン体の吸収抑制、中性脂肪数の減少といったデータがまとまっているものはレポートにしています。今年、新たに判明したリウマチ症状の緩和やインフルエンザ症状の緩和についても、同様にまとめていきたいと思います。
また、商品の形状、形態については、日々いろいろなご意見をいただいております。カプセルの大きさを小さくしたり、風味豊かな製品の開発など日々努めていますので、今後ともそういったご意見をいただければ大変ありがたく思います。
ヘルスケア事業の拡大についてのご質問、生産キャパシティーについてのご質問、バイオ燃料製造におけるシェブロン社の技術についてのご質問
<出雲社長>
定期顧客数は来期末に15万人を目指していますが、将来的にはサプリメントメジャーとして100万人を目指しています。ユーグレナ・ファームの緑汁を中心としたミドリムシ入りの関連商品を、当然1人でも多くの人に届けたいと思っています。今年から中国でのビジネスも本格的に開始しました。日本と海外でミドリムシを愛飲してくださるお客さまを長期的に100万人目指して努力するというのは当然取り組むべきことと思っています。
次に生産キャパシティーについて、今期と3年前の売上を比較すると5倍になるということは出荷するミドリムシの量も当然増えます。その結果として、ミドリムシ入り製品が品切れすることがないように生産キャパシティーの拡張は進めております。いきなり生産現場がより大きくなるわけではなく、培養層や乾燥機などさまざまな付帯設備の中で何が一番ボトルネックになっているのかという課題は把握できていますので、緊急性の高い部分から着手をして、売上拡大についていけるよう設備投資や生産計画を綿密に立てています。
Chevron Lummus Global 社との契約内容については守秘義務の関係から詳細は申し上げられません。しかし、ミドリムシ由来のバイオジェット燃料、そして100%ドロップイン可能なバイオディーゼル燃料というものは現在存在しておりません。この存在しない技術にチャレンジをするということについて米国石油メジャーのChevron社、子会社のChevron Lummus Global 社、そして研究開発エンジニアリング会社のARA社の3社はポジティブに捉えていただいております。
原油価格の低迷によるジェット燃料開発への影響に関するご質問、およびミドリムシからジェット燃料を生み出す決意についてのご質問
<出雲社長>
原油価格推移の低迷はある面で危惧しています。しかし、実証プラントが稼働する2018年、商業プラントの建設を予定している2020年以降、原油価格がどう変化するかということを予測するよりも、どのような価格でも一貫して競争力のある価格で出荷できるようにコスト削減に努めていきます。コスト削減をするというのは副次的に大きなメリットがあります。ジェット燃料用のために研究開発をするとこれまで得られなかった斬新なコスト削減が生まれてきます。それを応用すれば食品用、化粧品用のために製造するミドリムシのコストも下がります。原油価格と競争力のある価格で出荷できるようにするという目標に向かってコスト削減に努めているわけで、すぐに競争力のある価格にならなかったとしてもその効果は当社のビジネスに還元されます。
そのため、単純に価格だけではなく、炭素税、CO2削減の課題やエネルギーセキュリティーの観点があげられます。日本はエネルギーを自給していませんので万が一のときには日本からエネルギーがなくなってしまいます。この点を考慮すると国産のバイオ燃料で飛行機やバスを動かしたりすることはエネルギーセキュリティーの観点でも非常に重要であるということを政府や関連機関に強く認識いただいています。原油価格推移に一喜一憂せず、長期的に取り組んでいきたいと思っています。
また、万が一ミドリムシのみが原料で石垣島での生産が中止してしまい、バイオ燃料製造ができないということは決してあってはならないことです。万が一のリスクをヘッジして、継続的なビジネスにするためにも、ミドリムシ以外の原料についても投入できるプラントに設計しようと思っています。リーダーシップをとるという観点では、このプラントをオールジャパンのプラントにしようということは働き掛けていきます。
最後に、当社は微細藻類由来のバイオ燃料製造に取り組まれている他社を競合とは認識しておりません。微細藻類を使ったバイオ燃料製造技術は微生物をコントロールする発酵技術がベースになっており、この技術で資源に乏しい日本における国産のエネルギー資源を作るという純粋な思いを持って取り組まれています。そのためミドリムシ以外の資源も投入できるようプラントを設計し、オールジャパンで取り組めるようにします。
株式とユーグレナ社の将来の展望についての質問
<出雲社長>
伊藤レポートの質問には冒頭でお答えましたが、一つの分かりやすい指標としてROE8%というものが最近よく耳にしますので当然意識しております。
2020年以降、当社はバイオマスの5Fの5つの使い道を完成させる予定です。ここまでは研究開発投資、そして広告宣伝活動に会社の利益を充当するという考えでおります。
2021年以降日常的に使用いただく飛行機、バスなどへ燃料を使用し、そしてユーグレナ・ファームの緑汁などの製品、日本、中国をはじめ世界中100万人の方に毎日召し上がってもらうことで一人前であると考えています。そういったあらゆる指標、観点で成長したときに、配当などの還元施策を実施しようと思っています。そのため、当面は研究開発費、広告宣伝費に会社の利益を充当するという、その点を理解いただいた上で引き続きサポート、株式を保持いただけたらありがたく思っております。
環境事業について具体的にどのようなことをしているのかご質問
<出雲社長>
招集通知36ページの佐賀市、住友共同電力、清水建設との共同研究について補足します。
まず、佐賀市との共同研究ですが、これは国土交通省の革新的下水道処理技術の研究開発であるリーダーシッププロジェクトというものの枠組みの中で推進をしています。この枠組みにおきましては、下水処理施設からCO2を分離回収は東芝様が担当しています。その下水道処理施設から出るCO2を、ミドリムシで削減ないし増産に活用します。これがまずベースです。このことを通じて、大量のCO2を放出している工場の二酸化炭素をミドリムシで上手に削減しつつ増産し、ミドリムシの培養コストの削減の一環となります。
次に住友共同電力との共同研究は、愛媛県の新居浜市にあります石炭のみで発電をしています、石炭専焼の壬生川火力発電所という所があります。この壬生川石炭火力発電所内におきまして、試験的にパイロットのミドリムシの培養設備を既に設置をし、1年以上にわたって連続運転をしながら、CO2に合わせてさまざまなミドリムシを培養するというテストを行っています。火力発電所は様々な所から石炭を買ってきます。この石炭も産地によって排気ガス中のさまざまな成分が変わってきます。これが変わったとしても、ユーグレナで、光合成でCO2の削減、固定化といったものを推進できるように、開発を1年以上にわたって住友共同電力の発電所の敷地の中で進めているものです。
最後に清水建設との共同研究です。これは日本国内では行っておりません。外国、中東のオマーンにおきまして清水建設が受諾をしています石油随伴水処理施設で行っています。原油を生産するときに原油で汚染された水が大量に出てきますが、この水を当社のミドリムシを活用して浄化する、という技術開発です。このために中東に研究員を適宜派遣して、清水建設の協力の下、現地でも培養できるようなユーグレナの開発と水質処理技術について研究を行っています。この研究だけを切り抜いてビジネスになるということには実は難しいと考えていますが、なぜこれに取り組んでいるのかというと、ポイントがあります。それは中東地域は気温が高く、日射条件もよいためです。ミドリムシでは対応できないような暑い環境等、あまりにも日差しが強すぎて抗酸化の除去についても当社のミドリムシで十分に対応できないということがあります。そういった厳しい環境下のオマーンで培養実験をすることによって、ミドリムシを一定程度安定的に技術開発をするという大変重要な研究です。その三つをそれぞれ適切なパートナーと進めています。
3点とも、研究の進捗について大きなエポックメイキングの新しいデータが得られ、特許などの知財化を行うときにはリリース等を通じて適宜報告いたします。
現状でのコーポレートガバナンスコードに対する対応状況についてのご質問
<出雲社長>
コーポレートガバナンスコードにつきましては、6月1日より運用開始となっており、実行的なコーポレートガバナンスの実現に資する主要な原則が取りまとめられたものとして承知しています。私どもとしては、このコーポレートガバナンスコードの各原則に対する実施状況について、現在検討を進めているところです。内容が確定した場合に開示情報として報告したいと思っています。
また、コーポレートガバナンスコードの各原則の趣旨、精神を取締役会でよく理解した上で、各原則の実施の要否を今検討しているところです。この検討内容等原則を実施せずに、他の方策を実行するのが望ましいという判断ができるものがありましたら、積極的に開示し、ご理解をいただけるように努めていきたいと思います。
ユーグレナを使って発電ができるのかというご質問
<出雲社長>
本質問には二つの側面からご回答します。一つ目は発電の燃料として活用することができるのか、二つ目はミドリムシ自体で発電ができるのかです。
一点目、ユーグレナは発電の燃料として活用することができます。一方で発電用の燃料というものは、輸送用のガソリン、軽油、もしくはジェット燃料といったものと比べて単価が安いものになります。つまり、ミドリムシを発電用の燃料にするためにはバイオジェット燃料よりももっと安価に培養することが必須になります。それについては発電の燃料に向いたミドリムシをうまく選別し、ビジネスとして成立する可能性があるのかどうかということを十分に検討する必要があると思っています。
二つ目のミドリムシ自体の発電についてです。幾つかの種類の土壌細菌は有機物を取り込み電位差から電気を発生させることができます。一方で、ミドリムシ自体から発電をさせて、ミドリムシ電池のような形で電気を取り出すというのは技術的なハードルが高い分野です。よって、ビジネスとして可能性があり、採算性があるかどうか検討の俎上に上がるとすれば、前者の発電用の燃料としてのミドリムシに限られるというのが現時点でのご回答となります。
空中汚染や海洋汚染におけるユーグレナへの影響についてのご質問、いすゞ自動車と全日本空輸をパートナーに選んだ理由についてのご質問
<出雲社長>
ご指摘のとおり、中国等では大変な大気汚染、汚染物質の大量投棄による海洋汚染などが喫緊の課題となっています。一方で環境が汚染されると環境の汚染物質は食物連鎖によって、われわれに近い大型の動物に高濃度に蓄積されます。例えばミドリムシのような生物が、さまざまな栄養素を作り、ミジンコのようなプランクトンがミドリムシを食べます。次にイワシのような小型の魚はミジンコを食べ、そしてマグロやカツオ等の大型の回遊魚がイワシを食べることで、結果的に栄養素がマグロにたまります。この食物連鎖と同じルートで環境が汚染されている場合には、高濃度に重金属のようなものも、大型の動物に高濃度に蓄積されます。そのため、海洋汚染の影響を受けて安全性に問題が発生するのは、われわれに近い大型の動物です。つまり私どもが石垣島で培養するミドリムシが、海洋汚染の影響を全く受けず安心して召し上がることのできる、食物連鎖の出発点です。栄養素を生産している生産主体ですので、安心して召し上がってもらえればと思います。
次に、いすゞ自動車と全日本空輸がなぜパートナーなのかという点について経緯の詳細はこの場では申し上げられませんが、ミドリムシの可能性を信じてくださった2社となります。この2社は実際に株主として出資や、研究費を投資してくださった企業となります。
ユーグレナ商品の味についての意見
<出雲社長>
ミドリムシ関連商品を飲んだことがないという方も多いので、できるだけ多くの方にミドリムシを召し上がってもらい、試飲してもらうということが大事であると思っています。最初に試飲してくれた方にあまり合わないようなときには、改善のためのご意見を謙虚に集めています。一方で、試飲が大切ということは十分に認識しています。定期購入の前にお試しセットとしてまず1週間980円のお試しで召し上がってもらいます。こちらお試しいただき、好きになっていただけたらお好きな飲み方に合わせてカプセル状か顆粒状どちらかをベーシックに選んでもらえたらありがたいです。

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