euglena Project

08

中国にユーグレナを
普及せよ。

海外グループ会社・上海ユーグレナの立ち上げ

2010.03 – 2015.07

立ち上げ完了

ユーグレナに魅了されて

2010年3月。ユーグレナ社の取締役・営業担当(当時)の福本のもとを訪れた女性がいた。
このプロジェクトの主人公・岡田だ。

岡田は福本に面会するなり、こう提案した。
「中国進出のお手伝いをしたいので、一緒に中国の視察に行きませんか。中国の会社を色々と紹介します」

このとき岡田はまだ当社の仲間ではなかった。たまたま夫が持ってきた当社のパンフレットを読み、微細藻類ユーグレナに高いポテンシャルを感じた岡田は、胸の高鳴りを抑えきれず、その日のうちにパンフレット全てを中国語に翻訳し、確信した。 「生活習慣病にかかる人が多い中国で、ユーグレナという素材が役立つに違いない」

そして、中国の健康食品業界通の知人も同意見だったことから、当社の担当者を中国視察に誘うべく、実際に福本のもとに訪問してきたのだった。

2010年5月下旬、岡田の提案を受け入れた福本は北京に飛んだ。

ユーグレナに対する愛と熱意が芽生えていた岡田は、ユーグレナを中国に広めることこそが自分の役目であり、「私がやるしかない」という気持ちで臨んでいた。

現地では通訳を担当しながら、福本を中国企業などに案内して回った。
そこでの岡田の活躍とユーグレナへの思いの本気度を目の当たりにした福本は、2010年11月に岡田を当社の仲間に迎え入れ、本格的に当社の中国進出が幕を開けた。

中国のフォーラムにてユーグレナについて講演しているときの様子

第一の関門、ユーグレナで
「新食品原料」としての
登録を取得する

当初の中国展開計画では、当社が日本で扱っているハードカプセル状のサプリメントの販売を予定していた。しかし折しも中国政府が、ハードカプセル状のものは中国の保健食品(日本でおける機能性食品)の資格がないと輸入できないとする「保健食品申請政策」を出したことで、その計画は実施できなくなってしまった。

そこで岡田が中心となって、まずは中国でユーグレナを「新食品原料」として登録することを目指す方針に転換した。「新食品原料」として登録されれば中国で食品原料として認められることとなり、日本からユーグレナが原料として中国向けに輸出できることになるからだ。
登録には想定以上に時間を要した。当時の中国国内の事情や国際情勢に加えて、『認めた仲間』かどうかが判断に影響するという中国独自の風土も影響した。

岡田は、少しでも早く日本発の食材であるユーグレナを「新食品原料」として登録するべく、健康食品や試験に関連する仕事をしている知人にユーグレナのことを説明に行ったり、どうにか早く登録に進めないかという依頼をしたり、と奔走した。
そして2013年11月、約3年の月日を経て、遂に「新食品原料」の登録を取得した。

第二の関門、外資企業となる当社と
台湾系企業で
合弁会社を上海に作る

「新食品原料」の登録を取得した次の関門が、お客さまに商品を届ける体制作りだった。当社は、台湾系の食品原料販売会社と、中国での事業と合弁会社の設立をすることになった。

合弁会社の会社設立手続きを担当するのは、もちろん岡田だ。しかし会社設立の手続きをするのはもちろん初めて。
中国での登記、すなわち会社を立ち上げるのに必要な手続きは気が遠くなるほど煩雑で、下調べから一つ一つ行った。誰に聞いても「経験がない」と、教えてくれる人はいなかった。

そんななか、現在上海ユーグレナで総務経理を担当している金が、2014年5月から現地コンサルタントとしてサポートすることになり、二人三脚で登記の準備を進めていった。

2015年7月、ついにグループ会社である「上海悠緑那生物科技有限公司」を設立。
中国名でユーグレナは「悠緑那」と表記した。悠は5億年前から作られている遥かな歴史をイメージし、緑はユーグレナの美しい緑色からとって名付けた。

そして迎えた上海ユーグレナの開所式。
当社の中国進出の幕開けの瞬間、岡田は達成感でいっぱいになった。

上海ユーグレナ開所式の様子(一番右:岡田)岡田の努力が形になった瞬間だった。

「ユーグレナで中国の人たちの健康を支えたい」
その一心で、今日も岡田は中国で走り続けている。

2017年9月掲出

euglena Data

~中国での製品販売について~

素材のユーグレナの中国名は「緑虫藻」。
中国ではOEM商品(取引先のブランド名で商品を
製造・販売)による展開を強化している。

登場人物

上海悠緑那生物科技有限公司
董事*1・副総経理
岡田 翔子

2010年10月に入社。中国での新食品原料の登録、グループ会社立ち上げに従事。2015年、上海悠緑那生物科技有限公司(上海ユーグレナ)の董事*1、副総経理に就任。
現在は、中国におけるユーグレナ市場の開拓や中国企業に対する自社製品・OEM製品の販売を行う。

日本では、たくさんの人が栄養豊富なユーグレナと出会って、健康になっています。ユーグレナの普及は、未来を照らす、功積がはかり知れない事業です。こんなに素敵な事業を中国で展開していることを誇りに思っています。
入社時の初心を忘れず、ユーグレナでたくさんの中国人を健康にします!

*1 日本でいう取締役に相当

euglena Projects

vol.00

バングラデシュの子どもたちを
救う素材を探せ。

vol.01

誰もなし得ていない、ユーグレナの
屋外大量培養技術を確立せよ。

vol.02

ユーグレナを
300億円市場に育て上げよ。

vol.03

バングラデシュの
全ての小学校に給食を。

vol.04

煙突から排出されるCO2
ユーグレナを培養せよ。

vol.05

ユーグレナの化粧品事業を
立ち上げよ。

vol.06

日本初のバイオジェット燃料
製造プラントを建設せよ。

vol.07

「ミドリムシ」の名前を
武器にせよ。

vol.08

中国にユーグレナを
普及せよ。

vol.09

スーパーユーグレナを
獲得せよ。

vol.10

バングラデシュの
貧困問題を
緑豆事業で解決せよ。

vol.11

ユーグレナでタケダと
新商品を開発せよ。

vol.12

下水処理場の下水を活用し、
ユーグレナを培養せよ。

vol.13

ユーグレナの仲間の
「行動指針」を作成せよ。

vol.14

日本独自の技術で、
ユーグレナを培養せよ。

vol.15

仲間がより働きやすい
オフィスを追求せよ。

vol.16

ゆーぐりん保育園を
オフィスに併設せよ。

vol.17

ユーグレナで石垣島の
地域活性化に貢献せよ。

vol.18

ユーグレナの認知度を上げる
新商品を共同開発せよ

vol.19

ユーグレナのカフェを
石垣島で開店せよ。

vol.20

ユーグレナを飼料にして
比内地鶏を育成せよ。

vol.21

ユーグレナ入りディーゼル燃料を
いすゞ自動車と共同で実用化せよ。

vol.22

ユーグレナを使った
バイオ燃料を生産せよ。

vol.23

研究系ベンチャーを
ヒト、モノ、カネで支える
新しいファンドを確立せよ。

©2018 MELTIN MMI

vol.24

ユーグレナとクロレラで世界初の
ASC-MSC藻類認証を取得せよ。

vol.25

グループ企業との
シナジーを構築せよ。

vol.26

新しい仲間と、
遺伝子レベルで人を健康にせよ。

vol.27

自由が丘と
ユーグレナを普及せよ。

vol.28

ユーグレナサプリメントの
加工工場を立ち上げよ。

vol.29

理科のチカラで石垣島の
地域活性に貢献せよ。

vol.30

新しいユーグレナの
基幹化粧品を開発せよ。

vol.31

ロヒンギャ難民の
食料問題解決に貢献せよ。

vol.32

ユーグレナ由来の美容成分を
研究解明せよ。

vol.33

学生のチャレンジを応援!
通年採用を開始せよ。

vol.34

ユーグレナとクロレラで
ハラール認証を取得せよ。

vol.35

健康寿命を伸ばすユーグレナの
可能性を発見せよ。

vol.36

竹富島のクルマエビ養殖事業を
発展させよ。

vol.37

「G20軽井沢」にてユーグレナバイオディーゼル燃料で自動車を走らせよ。

vol.38

石垣島ユーグレナの魅力を伝えるキャラクターを企画せよ。

vol.39

CFO(最高未来責任者)を募集・選考せよ。

vol.40

国産カラハリスイカを
栽培せよ。

vol.41

日本初となる「バーチャルオンリー
株主総会」を開催せよ。

vol.42

次世代バイオディーゼル燃料を
普及させよ。

vol.43

コーポレート・
アイデンティティを刷新せよ。

vol.44

石垣島生まれの
ユーグレナを浸透させよ。

vol.45

ユーグレナ由来の
肥料研究を加速させよ。

vol.46

日本の空をバイオ燃料で
クリーンにせよ。

vol.47

オフィス環境を改善し、
仲間の生産性を向上させよ。

vol.48

化粧品における
サステナビリティを追求せよ

vol.49

次の新素材「ミドリ麹」の
価値を世に拡げよ。

vol.50

ユーグレナの
ESG経営を加速させよ

vol.51

未来世代アドバイザリーボードを
設置せよ。