仲間インタビュー

バイオ燃料事業部
バイオ燃料事業課
高野 祐輔

世の中に恩返しがしたい。
そう考え続けて出した結論は、
官僚になることでも、起業をすることでもなく、
人と地球を健康にするチャレンジをすることだった

母子家庭に育った高野は、学費免除という立場で大学まで進むことができた。「国のサポートがあったおかげで自分はここまで来れたのだ」という気持ちが常に高野を突き動かしてきた。
学生時代、世界最大級の学生NPOの日本支部に入り、最終的にそこで経営の仕事を担ったことや、官僚を目指して法律などを学んだことも、自分を支援してくれた日本や世界に対する恩返しの気持ちからだった。しかし、官僚を目指していた一方、NPOでの経験を活かしながら、起業して社会に貢献したいという気持ちも少しずつ膨らんでいた。そんな折、アントレプレナーたちが集うセミナーで当社社長の出雲と出会う。名だたる起業家が登壇する中、「ミドリムシで世界の栄養失調と地球温暖化を解決する」というスピーチに心を鷲掴みにされた。
「国や世界に恩返しをするのなら、官僚になるよりもユーグレナで自分を高めて、成果を上げたほうがいい」。そう考えた高野は、2016年に新入社員としてユーグレナに入社した。

たいていの新入社員は「こういう仕事がしたい」「こういう役割ならば自分は力を出せる」といった希望や主張を、持つものだが、高野にはそういうような考えはなかった。「この会社がビジョンを達成するために役立つのなら何だってやる」という風に考えていたという。
背景にあったのは、恩返しがしたいという思いとどんな仕事でもやり切れるという自信だった。「隠さずにいうと、何を任されてもしっかり結果を出せる自信や自負がありました。私は自信家なんです」そういって笑う。

入社後、最初の配属は経営企画だった。普通ならば大学を出たばかりの新入社員が登用される部署ではないかもしれない。しかし、高野は配属について「特別なことではないです。私以外にも入社早々に配属された者はいますから」と涼しくいう。そして、「若い人材にM&AやIR、新規事業立案を任せてくれるユーグレナのことを誇らしいと感じている」と語った。

ユーグレナは高野が入社する前年の2015年12月に、日本初となるバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの建設計画を発表したが、実は高野はインターンとして入社前からこのプロジェクトに携わっていた。そして新卒として入社した高野が経営企画で携わった新規事業プランの1つも同プロジェクトだった。
2017年10月には経営企画からバイオ燃料事業部に異動し、実証プラント稼働後に建設することになる商業用プラントの用地や原料候補探し、商業用プラント建設へ向けた政府や大企業との交渉などを国内海外問わず担っている。世界の空港会社は、2020年以降CO2の排出量を増やさず、地球環境を保全しながら航空産業の成長も実現していくため、2050年に向けてバイオ燃料の使用比率を高めていくことを申し合わせている。バイオ燃料の使用比率を高めるためにはバイオ燃料製造へのチャレンジが必要で、そのトップリーダーとして業界を牽引しているのがユーグレナだ。その最前線で高野は、地球環境を健康に保ち、日本のエネルギー政策を支えるために奮闘している。

経営陣に質問を直接投げかけるのは、
ユーグレナでは普通のこと。
夢や志のために成長したいと思うなら、
一緒にユーグレナで働きましょう

高野は入社後の3年弱の間に何度も経営陣とも議論を重ねてきたという。具体的な内容はさておき、経営企画時代の高野は、社内で起きていることのあらましを掌握する役割でもあった。一方、ユーグレナは幾度もビジネス界に前例のない研究成果や新たな事業を発表し、世の中の注目を浴びてきた。時には「現状を考えたら、そこまで言い切ってしてしまって大丈夫なのか」と思うこともあったのだという。
「もちろん、私が学生時代に参加していたNPOとは違うということは理解しています。株式会社である以上、収益を追求するのは当然ですし、夢やビジョンを実現するためにも、約束したことを成し遂げて利潤を上げ、それを元手に夢に近づいていくべきですし、上場会社の責任として投資家の皆さんにも納得してもらえる業績を上げていかなければいけません。ですから、綺麗事ばかりをいって経営陣に抗うつもりはないのですが、経営企画に携わっているからには、反論をするべき時もあると思うんです。とはいえ、他の会社だったらクビになっていたかもなあ、と思えるくらい経営陣と膝を突き合わせて議論を重ねたことがあります」

経営陣と議論を重ねるのは、ユーグレナでは珍しくないという。経営陣たちは正面から仲間の声と向き合い、事業推進を吟味する。こうしたエピソードも含め、高野は「ユーグレナの一員になって本当に良かった」といい切る。
「官僚になることの他に起業という選択肢も考えていたのですが、もしも卒業してすぐに起業をしていたら、ここまで多様な経験はできなかったと思います。しかも社内には投資銀行で活躍してきた人、商社で際立った突破力を発揮してきた人、グローバル企業の経営者を務めた人、バイオの世界で突出した研究成果を上げてきた人などが揃っています。仕事でも仕事以外でも、そうした方々と接するたびに大きな学びを得ることができています。しかも、先ほど話したように、相手が誰であろうと、どんな立場であろうと、いいたいことをストレートにいうことが出来るし、みんなそれをきっちり受け止めてくれます」

ただ高野は、「将来もずっとこの会社で働き続けるかどうかはわからない」という。「世の中の役に立つことならば何だってやるし、何だってできる」と確信している自称・自信家は、未来の自分の可能性を狭めてはいない。そして、このことを社内で公言し、受け入れられているという。そんな高野は、今の学生にユーグレナで働くことを勧めたいと考えている。
「組織の歯車になって働くなんて、という風に考えている人がいるならば、むしろ一度でいいからユーグレナで働いてみればいいのに、と思います。私が知る限り、こんな風に面白い会社は他にはないし、単に成長中のベンチャー企業だということだけでなく、大きな使命や責任や夢があります」

高野は入社後3年間で得た経験により「さらに自信家になった」という。ユーグレナで得た経験を注ぎ込んでいきたい対象が他に見つかったら、どうなるかはわからないともいう。だが、少なくともユーグレナにいなければ実現が叶わない「恩返し」があることは間違いないようだ。

ENTRY & LOGIN