vol.25 グループ企業とのシナジーを構築せよ。

euglena Project

25

グループ企業との
シナジーを構築せよ。

八重山殖産との連携強化による
グループのシナジーの構築

2013.06

継続中

ユーグレナグループの
シナジーの構築のため、八重山殖産に

「人事は適材適所適時。ユーグレナグループのシナジーの構築のために石垣島で頑張ってくれませんか」

2013年6月、当時研究開発部の生産技術開発課課長(生産技術研究所所長)として、石垣島の生産技術研究所(2012年10月開設)でさまざまな企業との共同研究や藻類の生産技術開発などに従事していた中野良平は、当社の出雲から人事異動の辞令を受けた。異動先は沖縄県石垣島にある、ユーグレナ社が100%出資する八重山殖産株式会社。2013年3月に同社を完全子会社化してから数か月後のタイミングで、同社と連携強化を目的とする辞令だった。

突然の辞令に中野は、
「研究者として歩んできたキャリアとは全く別の新しい環境に不安がなかったというとウソになるが、八重山殖産とのシナジーに関しては、自ら信頼関係のたたき台を作っていたこともあり、やりがいのある仕事だと感じた」という。

中野は2008年10月ユーグレナ社に入社した。
博士課程を卒業し、大学で研究員として植物の光合成の研究に従事していたが、培った知識や経験をより事業に直結する研究で活かしたいと考えての入社だった。

入社後、研究分野の即戦力として、さまざまなパートナーとの共同研究に携わり、ミドリムシの効率的な培養方法の研究に従事。2010年ごろからは、日立プラントテクノロジー(現日立製作所)と新日本石油(現JXTGエネルギー)との共同研究に携わり、ミドリムシの屋外培養データなどを取得するために、ミドリムシの生産拠点である石垣島の八重山殖産と、東京大学内のミドリムシの研究拠点である中央研究所を往復する日々を過ごした。

中野は、研究員としてミドリムシの培養に関する知見が豊富であることに加え、生産工場である八重山殖産の業務に関する知見や人脈などを有しており、ユーグレナグループが掲げる「研究所と生産工場の融合による藻類生産システムの技術革新」というミッションを達成するために最適な人材だった。

研究所と生産工場の連携強化を目指して

出雲から、ユーグレナグループのシナジーの構築という大きなミッションを託された中野がまず取り組んだのが、研究所と生産工場の連携の強化だった。

「経験と勘と度胸の生産工場から、可視化され、数値化された生産工場へ。情報を数値化することで研究所と生産工場の情報交換を密にしていきたい」

中野は、ミドリムシやクロレラの効率的な生産を実現するためには、研究室と生産工場との情報交換を密にし、研究室での実験結果を工場に、生産工場での課題を研究室に迅速かつ精緻にフィードバックすることが重要だと考えていた。
仲間の中には、これまでのやり方と異なる、中野のやり方に戸惑うメンバーもいたという。しかし次第に、中野が語る「研究所と生産工場のあり方」に共感していった。

2015年ごろからは研究員も増員され、研究所と生産工場の連携はより密になり、効率生産を実現していく。

2017年12月、八重山殖産株式会社代表取締役社長に就任

ミドリムシを1人でも多くの方に届けたい

そして、中野が研究室と生産工場の連携の強化と並行して取り組んだのが、ミドリムシやクロレラの生産体制の整備と拡充だった。

ユーグレナ社が食品や化粧品で使用するミドリムシの生産は、八重山殖産が担っており、高い生産効率で高品質なミドリムシを生産することはユーグレナグループにとって最重要課題だった。

中野は、この課題の解決に向けてミドリムシ増産プロジェクトを立ち上げる。

「当時、ミドリムシはテレビなどでの露出が増え、注目の素材になりはじめた。1人でも多くの方にミドリムシを届けたい。そんな思いでプロジェクトを推進した」

しかし、中野自身に生産工場の設備増設の経験がなかったこともあり、試行錯誤しながらの船出だった。
大型の設備投資のための計画書の立案や、関係省庁への補助金の申請に始まり、工場の設計や設備の選定など多岐にわたる業務を仲間と協力しながら進めていった(リリース https://www.euglena.jp/news/n20130903/)。

その結果、2017年1月、八重山殖産に生産設備増産工事が完了し、それまでの生産量の倍である年間160トンのミドリムシを生産することができる体制を確立した(リリース https://www.euglena.jp/news/n20170131/)。

また、翌年の2018年8月には、ミドリムシなどの先端的生産技術の研究開発を担う「先端生産開発棟」などの施設も完成した(リリース https://www.euglena.jp/news/20180911-2/)。中野は現在も、研究室と生産工場の連携の強化、生産効率のよく高品質なクロレラ、ミドリムシを生産する体制の整備に力を注いでいる。

2017年に行われた生産設備増産工事の竣工式

事故のない生産工場を目指して

中野が今もう1つ注力しているのが、安全衛生管理に関してだ。仲間全員が安全衛生に対する高い意識を持ち、行動を変え、習慣を変えていく必要があると考えている。

現在、八重山殖産では無災害記録が600日を超え、これは厚生労働省が定める第1種無災害記録に該当している。中野はこの記録を1000日、2000日と伸ばしていくことに力を注いでいる。

安全意識を変え、安全行動を促し、安全習慣を根付かせ、最終的に安全第一を文化として当たり前にしなければならない。
「絶対労働災害を起こさない。安全第一の社風を構築する」

中野は安全衛生管理が、全ての業務の基礎にあると考え、仲間とともにこのミッションに取り組んでいる。

八重山殖産で行われた社内衛生大会の様子(2018年)

2019年2月掲出

euglena Data

~ミドリムシとクロレラ~

八重山殖産で生産されるミドリムシ粉末(左)とクロレラ粉末(右)

登場人物

執行役員 生産技術開発担当中野 良平

2008年10月入社。
入社後研究職として、さまざまな共同研究などに従事。2013年からは八重山殖産株式会社の取締役に就任し、ユーグレナグループのシナジーの構築を担う。2017年八重山殖産の代表取締役に就任(現職)。2018年から株式会社ユーグレナ執行役員生産技術開発担当。

「数々のプロジェクトはユーグレナ社、八重山殖産の仲間たちみんなで作り上げてきたプロジェクトです。今後、これまで積み重ねてきた、研究や生産の設備やノウハウを活かして「藻類生産のマザー工場」へと進化していきたいと考えています」

euglena Projects

vol.00

バングラデシュの子どもたちを
救う素材を探せ。

vol.01

誰もなし得ていない、ミドリムシの
屋外大量培養技術を確立せよ。

vol.02

ミドリムシを
300億円市場に育て上げよ。

vol.03

バングラデシュの
全ての小学校に給食を。

vol.04

煙突から排出されるCO2
ミドリムシを培養せよ。

vol.05

ミドリムシの化粧品事業を
立ち上げよ。

vol.06

日本初のバイオジェット燃料
製造プラントを建設せよ。

vol.07

「ミドリムシ」の名前を
武器にせよ。

vol.08

中国にミドリムシを
普及せよ。

vol.09

スーパーユーグレナを
獲得せよ。

vol.10

バングラデシュの
貧困問題を
緑豆事業で解決せよ。

vol.11

ミドリムシでタケダと
新商品を開発せよ。

vol.12

下水処理場の下水を活用し、
ミドリムシを培養せよ。

vol.13

ユーグレナの仲間の
「行動指針」を作成せよ。

vol.14

日本独自の技術で、
ミドリムシを培養せよ。

vol.15

仲間がより働きやすい
オフィスを追求せよ。

vol.16

ゆーぐりん保育園を
オフィスに併設せよ。

vol.17

ミドリムシで石垣島の
地域活性化に貢献せよ。

vol.18

ミドリムシの認知度を上げる
新商品を共同開発せよ

vol.19

ミドリムシのカフェを
石垣島で開店せよ。

vol.20

ミドリムシを飼料にして
比内地鶏を育成せよ。

vol.21

ミドリムシ入りディーゼル燃料を
いすゞ自動車と共同で実用化せよ。

vol.22

ミドリムシを使った
バイオ燃料を生産せよ。

vol.23

研究系ベンチャーを
ヒト、モノ、カネで支える
新しいファンドを確立せよ。

©2018 MELTIN MMI

vol.24

ミドリムシとクロレラで世界初の
ASC-MSC藻類認証を取得せよ。

vol.25

グループ企業との
シナジーを構築せよ。

vol.26

新しい仲間と、
遺伝子レベルで人を健康にせよ。

vol.27

自由が丘と
ミドリムシを普及せよ。

vol.28

ミドリムシサプリメントの
加工工場を立ち上げよ。

vol.29

理科のチカラで石垣島の
地域活性に貢献せよ。

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