vol.24 ミドリムシとクロレラで世界初のASC-MSC藻類認証を取得せよ。

euglena Project

24

ミドリムシと
クロレラで
世界初のASC-MSC藻類
認証を取得せよ。

ミドリムシ・クロレラ原料が、オリンピックの
水産物調達基準の国際認証を取得

2018.03 - 2019.01

完了

入社1カ月後に、
社長出雲から任された世界初の認証取得案件

2017年のある日、素材開発・品質保証課の課長朝山に、社長出雲から一通のメールが届いた。
「ASC-MSC海藻(藻類)認証を、世界初で取得するべく進めてほしい」

そのメールのCc:に入っていた金山は興味を持ち、すぐさま担当希望を名乗り出た。
「朝山さん、前職の経験からも、誰もやったことが無くて、どのように進めるのがよいのかイチから調べる仕事には強みがあります。私に担当を任せてもらえないでしょうか?」

朝山はしばらく考えて、こう言った。
「…金山さん、ユーグレナ社での初の大仕事ですね。やってみてください!」

―金山は、「世界初の案件をこのスピード感で任せてもらえるのはベンチャー企業らしいな」と思うと同時に、面白みを感じた。前職は、業種により法律が厳しく変更できる部分が少ないうえ、仕事の種類もある程度決められていた。そんな経験から、金山は“変化が大きい会社”に憧れてユーグレナ社に入社したのだった。

業務中の金山

こうして金山は、主担当としてASC-MSC海藻(藻類)認証取得に向けて動き出した。

ゼロからの情報収集と、
協力してくれる仲間との出会い

ASC認証は「環境と社会に配慮した責任ある養殖方法で生産された水産物を対象とする国際認証制度」、MSC認証は「持続可能で環境に配慮した漁業で獲られた水産物を対象とする国際認証制度」だ。
ASC認証とMSC認証はともに、今後開催される2020年東京オリンピック・パラリンピックや、過去のロンドンオリンピックやリオオリンピックの食材調達基準として採択された国際的に認められた認証制度。しかし、日本ではASCとMSCの取得件数は、最近増加し始めているものの、欧米と比べるとまだまだ少ない。

そのような中、ユーグレナ社が取得を試みたのが、2018年3月ASCとMSCが初めて共同で策定した「ASC-MSC海藻(藻類)認証」だ。この認証が策定されたことにより、これまでASC認証とMSC認証の対象外だった海藻や藻類が、ASCとMSCの認証を取得できるようになったことを受け、ユーグレナ社が主導して世界で初めて「ASC-MSC海藻(藻類)認証」を取得しようというのだ。

ASC-MSC海藻(藻類)認証自体も、2018年3月に発効されたばかり。
金山は、周りに聞いても「やったことないから分からない」と言われるばかりで苦戦して、十数社もの企業や専門家に面談を依頼して、情報収集に奔走した。また、認証機関探しも行い、過去に何度か日本でASC認証取得経験があるアミタに認証審査をお願いすることになった。

認証審査の際、説明をする金山(右)

ASC-MSC海藻(藻類)認証取得までには、実際にミドリムシとクロレラを生産する沖縄県石垣島の工場への立ち入り審査が2回実施された。国際的に認められている認証ということもあり、従業員を劣悪な環境で働かせていないか、設備は安全な環境で稼働しているか、廃棄物・排水処理は持続可能な方法で行われているか、地域の方から苦情がないか、など厳密な審査が行われた。

また、世界で初めての認証取得に向けて動いていたこともあり、立ち入り審査に加えて、審査後に何度かASC、MSCから追加でデータの送付依頼があるなど、長い道のりが続いた。グローバル基準のASC-MSC海藻(藻類)認証取得には、会社のルールを海外のものに合わせたり、部分的には認証機関に日本の法令の考え方を理解してもらうべく説明をしたり、粘り強く交渉する必要があったが、金山はユーグレナ社の仲間たちの協力に何度も助けられて前向きに取り組んでいった。
例えば、石垣島の工場でミドリムシとクロレラを培養している生産技術研究所所長の中野は工場の資料データの提出を、生産技術研究所研究員の足立は設備・産業廃棄物に関する資料の準備を、研究員の大園は排水・水の専門家なので関連資料の作成を、そして八重山殖産の総務美差は八重山殖産の仲間の働き方に関する資料作成や労働契約書の準備を、いつも快く手伝ってくれた。

オリンピックの食料調達基準かつ国際認証制度の
「ASC-MSC藻類(海藻)認証」取得

そして、2019年1月。
金山たちの努力が結実し、このたびユーグレナ社と八重山殖産が生産するミドリムシ原料およびクロレラ原料が、世界で初めて「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」を取得した。

ASC-MSC海藻(藻類)認証の世界初の認定証

金山は、「沖縄県石垣島の美しい自然の中で育てたミドリムシ原料とクロレラ原料を、日本のみならず海外のお客さまにも安心して召し上がっていただきたい」とキラキラした目で話す。

「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」の取得は、ユーグレナの「人と地球を健康にする」という経営理念を体現する1つの取り組みとなった。

「ASC-MSC海藻(藻類)認証」取得で取り組むSDGs

2019年1月掲出

euglena Data

~オリンピックの持続可能性に配慮した水産物の調達基準を満たす
ASC認証とMSC認証の違いは?~

いずれも、環境と社会に配慮した持続可能で責任ある方法で
生産された水産物を対象とする国際認証制度だが、
違いは、対象が養殖の水産物(=ASC認証)か、天然の水産物(=MSC認証)か、となる

登場人物

研究開発部
素材開発・品質保証課 係長
金山 浩輝

2017年4月入社。入社以来、ユーグレナ社の食品の品質保証に携わる。現在は食品の品質保証業務をメインとしつつも、その知識を活かし、商品開発支援、営業支援の業務にも仕事の幅を広げている。

「オリンピックの水産物の調達基準にも採択されているASC-MSC海藻(藻類)認証を世界で初めて取得できたことを大変嬉しく思います。これからも人と地球を健康にすべく頑張ります!」

euglena Projects

vol.00

バングラデシュの子どもたちを
救う素材を探せ。

vol.01

誰もなし得ていない、ミドリムシの
屋外大量培養技術を確立せよ。

vol.02

ミドリムシを
300億円市場に育て上げよ。

vol.03

バングラデシュの
全ての小学校に給食を。

vol.04

煙突から排出されるCO2
ミドリムシを培養せよ。

vol.05

ミドリムシの化粧品事業を
立ち上げよ。

vol.06

日本初のバイオジェット燃料
製造プラントを建設せよ。

vol.07

「ミドリムシ」の名前を
武器にせよ。

vol.08

中国にミドリムシを
普及せよ。

vol.09

スーパーユーグレナを
獲得せよ。

vol.10

バングラデシュの
貧困問題を
緑豆事業で解決せよ。

vol.11

ミドリムシでタケダと
新商品を開発せよ。

vol.12

下水処理場の下水を活用し、
ミドリムシを培養せよ。

vol.13

ユーグレナの仲間の
「行動指針」を作成せよ。

vol.14

日本独自の技術で、
ミドリムシを培養せよ。

vol.15

仲間がより働きやすい
オフィスを追求せよ。

vol.16

ゆーぐりん保育園を
オフィスに併設せよ。

vol.17

ミドリムシで石垣島の
地域活性化に貢献せよ。

vol.18

ミドリムシの認知度を上げる
新商品を共同開発せよ

vol.19

ミドリムシのカフェを
石垣島で開店せよ。

vol.20

ミドリムシを飼料にして
比内地鶏を育成せよ。

vol.21

ミドリムシ入りディーゼル燃料を
いすゞ自動車と共同で実用化せよ。

vol.22

ミドリムシを使った
バイオ燃料を生産せよ。

vol.23

研究系ベンチャーを
ヒト、モノ、カネで支える
新しいファンドを確立せよ。

©2018 MELTIN MMI

vol.24

ミドリムシとクロレラで世界初の
ASC-MSC藻類認証を取得せよ。

vol.25

グループ企業との
シナジーを構築せよ。

vol.26

新しい仲間と、
遺伝子レベルで人を健康にせよ。

vol.27

自由が丘と
ミドリムシを普及せよ。

vol.28

ミドリムシサプリメントの
加工工場を立ち上げよ。

vol.29

理科のチカラで石垣島の
地域活性に貢献せよ。

vol.30

新しいミドリムシの
基幹化粧品を開発せよ。

vol.31

ロヒンギャ難民の
食料問題解決に貢献せよ。

vol.32

ミドリムシ由来の美容成分を
研究解明せよ。

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