vol.15 仲間がより働きやすいオフィスを追求せよ。

euglena Project

15

仲間がより働きやすい
オフィスを追求せよ。

経営戦略としてのオフィスデザイン

2016.02 - 2018.02

完了

オフィスは多方面に影響を持つ
重要な経営戦略だ

2016年2月、ユーグレナ社では、新しいオフィスへの引っ越しプロジェクトが動き始めていた。このプロジェクトの仕切り役は、取締役財務・経営戦略担当の永田だ。

―とある日、取締役たちが集う会議で永田は宣言した。
「オフィスは重要な会社の経営戦略の一つ。コミュニケーション、生産性、採用など多方面に影響を与えるからこそ、しっかりとつくり込みたい。予算内である限り、最後まで僕の選択と判断で新しいオフィスへの引っ越しプロジェクトを進めさせてください」

どうしたらもっと仲間たちがオフィスで働きやすくなるだろう。
どうしたらもっとユーグレナグループの仲間たちが多様性を活かして働けるだろう。

新しいオフィスを設計するうえで、永田は3つの重要なテーマを設定した。
それは、①一体感を感じながらも自らのパフォーマンスが出せる環境を選択できるようにすること、②サイエンス、テクノロジーを軸とした企業であるユーグレナ社を感じられること、③働く仲間のライフステージの変化に対応できること、だった。

仲間一人ひとりの多様性や
ライフステージの変化を支えるオフィスへ

「これまでに育った環境、働いてきた環境で、考え方や働き方が違うのは当たり前。何がいい、悪いではなく、仲間一人ひとりの働き方を受け入れられるようなオフィスにしたい!」

ユーグレナグループの仲間をつなぐ共通項は、『人と地球を健康にする』という経営理念を中心に集まっているということ。それ以外のバックグラウンドはみなバラバラで、オフィスでは、食品や化粧品などの開発や営業に取り組む仲間の隣で、バイオ燃料を担当する仲間がプラント設計に携わっていたり、さらには研究者が論文を書いていたりすることもある。
そして、新卒もいれば、中途入社した大手企業出身者や過去に社長を務めた経験がある仲間までいる。これだけの多様性がある仲間が一緒に働いているからこそ、一人ひとりがオフィスでより効率的で各自に合った働き方が実現できるかを重視する必要があった。

そこで永田が考え出したのは、オフィス内に選択可能な空間を4つ設けることだった。自分の固定席を持ち自分好みの場所としていく固定席ゾーン、日々違う場所や違う人と働けるフリーアドレスゾーン、雑談や飲食もできるカフェゾーン、電話や会話禁止で集中するためのフォーカスゾーンの4つだ。これらにより、人によって、日によって、時間によって仲間一人ひとりが自らの最適空間で業務を行えることを実現しようとしたのだ。

加えて、以前のオフィスでは全員が部門ごとの固定席を持っていることで、「あっちの島」「こっちの島」のような言葉が使われるなど空間を分断するような傾向がみられたが、4つのゾーンを人が行き来しながら交流することで部門を超えたコミュニケーションが生まれやすくなるだろうと考えた。
さらに、永田は、ユーグレナ社を訪れる人々の行動を時系列に分解して理解することで、導線のすべてにユーグレナらしい意味を持たせようとしていた。

「僕たちは経営陣も30代が多く、働くメンバーも若い。ITやwebサービスでの起業が多い同世代の中で、サイエンスを武器にしている大学発の1部上場企業は希少だ」
―これは永田がよく口にする言葉だ。

その前提となるデザイン設計として、来客ゾーンはテーマを『ラボ』とし、バイオ系の研究室の雰囲気をもちながら大学の研究室のような開放感を求め、執務ゾーンはテーマを『アカデミア』とし、大学内の自由な雰囲気を目指すことにした。特に3Fの来客ゾーンは、生命科学の研究室を実現するための仕掛けを多く盛り込み、また、外部のベンチャーなどとの自由なコミュニケーションが発生するオープンスペースを設けることとした。

3階の来客スペースのテーマは『ラボ』
顕微鏡をのぞくとちょっとした仕掛けがある

また、社長の出雲は2つ前の飯田橋オフィスにいたころから社内託児所の併設を一つの目標として掲げており、永田はこの想いを実現するため、引っ越しプロジェクトのメンバーと共に、東京都の制度を活用しながら託児所の設置を進めることとした。

子育て世代の増加と、次の子育て世代の多様な働き方の
バックアップを目指し、企業内保育園を設けた

オフィス移転をしてからの仲間の変化

2018年4月現在。
新しいオフィスに移転をしてから約2か月が経過した。
永田は新しいオフィスの中を歩きながら、働く仲間たちに少しずつ変化が生まれていることに気づいた。

新オフィスには、ユーグレナグループのジーンクエストやリアルテックファンド、ヘルスンなど複数のグループ企業がフリーアドレスで同居している。今までは交流が生まれにくかった部門や世代の仲間同士が、隣に座ってコミュニケーションを取っている。ランチへ行くメンバーも今までと変わったようだ。カフェスペースやフォーカスルームを行ったり来たりしながら、自分に最適な環境で仕事をしている人もいる。

新しいオフィスに触発されて、自分たちで朝食や昼食を準備してみんなに提供しようとする動きも生まれ始めた。ヨガや体操などのイベントも起き始めている。

毎日、朝・昼は、仲間全員が炊き立てのご飯・納豆・卵・サラダなどを
仲間が自由に食べることができ、火曜・木曜はフルーツも提供される
若手の仲間が中心となり「オフィスのみんなを健康に」と取り組んでいる

カフェエリアでは仕事ができるほか、
朝食や軽食の提供もあり、仲間同士の会話も弾む

3Fのフリースペースでは、リアルテックファンドの投資先のメンバーが当たり前のように座って、社外の方とミーティングやコワーキングをしている。同じ研究をベースとした経営者が当たり前に多くいる環境に刺激を受ける。

社内託児所の利用率はまだ低いが、一時保育や慣らし保育で子供を預ける仲間が出始めた。
それ以上に、まだ結婚をしていない、あるいは子供がいない世代から「これから自分たちの人生プランを考えていくうえで、社内に託児所があるということで選択肢が広がり、想定するリスクが軽減した」という声を聴く。

意志を持ったオフィス設計やデザインが、人の導線やコミュニケーションを変えて、それが仲間の思考やアクションまで変え始めている。「その結果が、研究や業績の成果に出てくる日も遠くない」。そう永田は感じながら、今日も仲間たちの変化を温かく見守っている。

2018年4月掲出

euglena Data

~新オフィス豆知識~

3階のラボをイメージした来客スペースには、社長出雲のモチーフのメガネと緑のネクタイをかたどった
『隠れ出雲』が14個隠れている。全部見つけるといいことがあるかも…?!

登場人物

取締役
財務・経営戦略担当
永田 暁彦

「オフィス設計には強い思いを持って、相応の時間を費やしました。自らの時間にいかにレバレッジをかけて会社の成長につなげるか、ということを考えたときに、空間を創る、導線を設計するということは外部性の働く非常に重要な仕事だったと思います。
ぜひ一度、オフィスに遊びに来てください」

euglena Projects

vol.00

バングラデシュの子どもたちを
救う素材を探せ。

vol.01

誰もなし得ていない、ミドリムシの
屋外大量培養技術を確立せよ。

vol.02

ミドリムシを
300億円市場に育て上げよ。

vol.03

バングラデシュの
全ての小学校に給食を。

vol.04

煙突から排出されるCO2
ミドリムシを培養せよ。

vol.05

ミドリムシの化粧品事業を
立ち上げよ。

vol.06

日本初のバイオジェット燃料
製造プラントを建設せよ。

vol.07

「ミドリムシ」の名前を
武器にせよ。

vol.08

中国にミドリムシを
普及せよ。

vol.09

スーパーユーグレナを
獲得せよ。

vol.10

バングラデシュの
貧困問題を
緑豆事業で解決せよ。

vol.11

ミドリムシでタケダと
新商品を開発せよ。

vol.12

下水処理場の下水を活用し、
ミドリムシを培養せよ。

vol.13

ユーグレナの仲間の
「行動指針」を作成せよ。

vol.14

日本独自の技術で、
ミドリムシを培養せよ。

vol.15

仲間がより働きやすい
オフィスを追求せよ。

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