vol.22 ミドリムシを使ったバイオ燃料を生産せよ。

euglena Project

22

ミドリムシを使った
バイオ燃料を生産せよ。

バイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの
完成とバイオ燃料の生産開始へ

2016.11 -

継続中

大手石油会社からユーグレナへ

2016年5月、大手石油会社に勤めていた森山に1通のメールが届いた。
「日本初の国産バイオジェット・ディーゼル燃料の製造プラントを建設している会社に、転職しませんか」

森山は大学卒業以来、技術職として26年間某大手石油会社で勤務し、さまざまなプロジェクトを経験してきたエンジニアだ。当時は49歳、千葉の製油所で技術課長として勤務していた。
突然の人材会社からのメールに、いたずらメールではないかと当初はいぶかしんだ森山だったが、「日本初の国産バイオジェット・ディーゼル燃料製造プラント(以下バイオ燃料製造実証プラント)」という言葉に興味を持ち、当社のバイオ燃料事業について調べることに。

当時、当社は2015年12月に国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画「国産バイオ燃料計画」を始動させ、2016年6月からはバイオ燃料製造実証プラントの建設を予定していた。プラント建設に際して、プロジェクトを統括するプロジェクトマネジャーは必須で、採用を検討しているところだった。

「調べれば調べるほど、事業の将来像を想像して、わくわくした」

大手石油会社でこれまで多くのプロジェクトに関わってきた森山だったが、当社のバイオ燃料事業により大きな可能性を感じ、ユーグレナのプロジェクトにチャレンジしたいと考えるようになっていた。しかし、これまで勤めてきた大手石油会社の安定性を考えると、会社を辞めてベンチャー企業であるユーグレナに入社することは正しい選択なのかと自問自答する日々だった。

そこに当社から熱心なアプローチが届く。
「この実証プラントのプロジェクトマネジメントは誰でもできるものではありません。一緒にバイオ燃料の普及に取り組んでいきましょう」

「社会に役立つわくわくする仕事がしたい」という森山の思いがつながり、2016年11月、26年間勤めた会社を退社し、森山はユーグレナに入社した。

入社当時の森山

実証製造部の1人目の社員としての苦悩

入社後、森山が直面したのはメンバー採用と組織をつくっていくことの難しさだった。

これまで勤めていた大手石油会社では、社内に豊富な経験と専門知識を持ったメンバーが在籍していて、プロジェクトの目的に合わせてチームを組成し、プロジェクトマネジメントを実施していた。しかし、当時のユーグレナは、バイオ燃料事業に本格的に参入したばかりで、燃料プラントの建設や運営の専門知識を持ったメンバーはほとんどいなかった。

森山はプラント建設のマネジメントに加えて、豊富な経験と専門知識を持ったチームメンバーの採用と組織づくりに取り組んでいった。

「ユーグレナの魅力や将来性を採用候補者にしっかりと伝えたい」

燃料プラントの専門知識を持つ人材の多くが、大手企業に集中していることもあり、メンバーの採用は簡単ではなかった。しかし、粘り強い採用活動が実を結び、徐々にユーグレナの理念や将来性に共感するメンバーが集まっていった。

メンバーは徐々に集まったが「それだけでは組織は機能しない」と森山は考えていた。集まったメンバーはそれぞれの分野のスペシャリストだったが、企業文化や専門知識のバックグランドが違うので、各自のベースとなっている企業文化や知識をすり合わせながら新たな組織をつくる必要があったのだ。
マニュアルなどの整備に加えて、メンバーみんなが意見を出し合える職場の環境づくりや、一人ひとりが自発的に動かなければならないプロジェクトであることの意識付け、動機付けを重視して、新たな組織をつくっていった。

最終的に、森山が部長を務める実証製造部には14人の専門知識を持ったメンバーが揃い、バイオ燃料製造実証プラントの稼働に向けた組織が整った。

バイオ燃料製造実証プラントのメンバー(中央が森山)

バイオ燃料製造実証プラントが竣工

森山がプラントの建設に携わってから約2年が過ぎた2018年10月31日、ついにバイオ燃料製造実証プラントが竣工を迎えた。試行錯誤しながらも、「自分達にしかできない仕事」だと使命感を持って取り組んできた結果だった。

竣工式で施設の説明を行う森山(左)と社長の出雲(右)

そして、2018年11月2日にはバイオ燃料製造実証プラントでメディア向けの竣工式を開催し、同時に、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指して『GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)』を宣言した。当社は、本宣言の一環として、2019年夏から「次世代バイオディーゼル燃料」の供給を開始し、2020年までにバイオジェット燃料による有償フライトを実現するとともに、実証プラントの稼働データを活用して2025年に商業プラントの建設を目指すことを発表した。森山が建設をマネジメントしたバイオ燃料製造実証プラントは、この宣言の起点としての役割を担うこととなる。

※含有率100%でも車両のエンジンに負担をかけることなく使用することができるバイオディーゼル燃料

「安全意識が高く、業務レベルも高い組織をつくって、無事故をマストとして稼働させていきたい」

森山は今、安全なプラントの稼働と、高品質で安定したバイオ燃料の生産や将来の商業プラント建設を見すえた正確な稼働データの収集に取り組んでいる。

2025年の商業プラントの稼働と2030年のバイオ燃料100万KLの供給の実現により、日本をバイオ燃料先進国に。当社と森山の目標は続いていく。

2018年11月掲出

【『GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)』とは】
世界に遅れを取る日本のバイオ燃料の導入状況に対し、横浜市、千代田化工建設株式会社、伊藤忠エネクス株式会社、いすゞ自動車株式会社、ANAホールディングス株式会社、ひろしま自動車産学官連携推進会議の協力のもと、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す宣言。宣言に賛同して、ともに日本をバイオ燃料先進国にするサポーターも募集中。

euglena Data

~反応棟の高さは何メートル?~

高さ約24mのバイオ燃料製造実証プラントの反応棟
(原料からバイオジェット燃料とバイオディーゼル燃料を製造する装置)

登場人物

実証製造部
部長
森山 宏一郎

2016年11月入社。
実証製造部でバイオ燃料製造実証プラントの建設のマネジメントや組織づくりに従事。実証プラント竣工後は安全で安定した稼働をマネジメントしている。

一言コメント
「仕事に対する熱意、人に対する誠意を持って業務に従事し、常に安全を意識して無事故でプラントを稼働させていきたいと考えています。日本をバイオ燃料先進国にするために当社がパイオニアとなって、バイオ燃料産業の確立を推進していきます」

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vol.12

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vol.21

ミドリムシ入りディーゼル燃料を
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vol.22

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