~バングラデシュからの「ユーグレナGENKIプログラム」レポート~


2018年3月の活動報告
~2017年度まとめ~

株式会社ユーグレナ
事業開発部 / バングラデシュ事務所

今月は年度末につきGENKIプログラムで実施したこの1年間の主な活動をまとめました。

1.今期(2017年4月~2018年3月)ユーグレナクッキー配布数の報告

今期目標である年間200万食に対し、合計214万食分のユーグレナクッキーを配布し、GENKIプログラムは無事4年目を終了することができました。今期始めのプログラム対象校は39校でしたが、現在、対象校は52校まで増えました。また1日のクッキー配布生徒数も約8,200人から約9,000人に増えました。

2.現地支援者にプログラム活動費の一部を負担いただく、新たなクッキー配布モデルを開始

GENKIプログラムの活動内容に賛同いただいた現地支援者に、プログラム活動費の一部を負担していただく新たなクッキー配布モデルを、2017年9月に生徒数約350人のマドラサ学校にて開始しました。このモデルは、2018年3月末で12校2,013人の子どもたちに拡大することができ、さらにバングラデシュの64県のうち、8県へもプログラムを展開することができ、全国展開に向けた第一歩を踏み出しました。
 学校を運営するNGO、企業、個人の方々にGENKIプログラムの活動に賛同いただき、活動費の一部を担っていただけたことは、今期の大きな成果です。今後もGENKIプログラムの理念に共感してくださる現地の方々と連携し、このモデルを拡大していきます。

3.ユーグレナクッキーにレモン風味とオレンジ風味を追加

2017年6月から新たにレモン風味とオレンジ風味のユーグレナクッキーの配布を開始しました。それまでは、バングラデシュで定番のミルク風味とバター風味のクッキーを配布していましたが、いつも同じ風味では飽きてしまうといった声があがっていました。2018年2月、プログラム対象全校の子どもたちにクッキーの好きな風味のランキング調査を実施したところ、35%の子どもたちがレモン、30%がオレンジ、15%がミルク、バター(同数)という結果になり、新たに追加したレモン風味とオレンジ風味の人気が高いことが分かりました。来期も子どもたちの意見をくみ取り、おいしく手軽に栄養をとれるよう、プログラムの改善に努めていきます。

4.ラマダン(断食)の期間中、補講を行う学校へユーグレナクッキーを配布

ラマダン(断食)期間中は、多くの学校が休校となるため、これまでユーグレナクッキーの配布数はほぼゼロでした。今期は、学校の協力と了承を得て、補講を行う学校のうち12校約1,600人の子どもたちにクッキーを配布しました。ラマダン中でも、病気の人や子どもたちには日中の飲食が許されているので、学校で補講を受けた子どもたちはクッキーを食べることができました。来期も学校と連携し、補講が行われる学校の開校日を把握し、子どもたちにクッキーを継続して食べてもらえるようにつとめます。

5.ユーグレナクッキーの効果測定を2回実施

GENKIプログラムでユーグレナクッキーを配布している効果と子どもたちの健康状態の変化を把握するため、2016年4月から半年毎に血液検査と身体測定を行っています。今期は合計2回、3校(クッキー摂取群2校、クッキー非摂取群 1校)に対し、効果測定を実施しました。血液検査後、毎回検査診断書を子どもたちのご両親に配布し、医師から検査項目の説明をしています。また特に貧血状態が見られる子どもたちのご両親には栄養改善アドバイスも行いました。今後も当社研究部門と連携し効果測定を実施していきます。

6.ロヒンギャ難民に特製ユーグレナクッキーの配布

2017年12月に当社の仲間や会社からの寄付を用いたロヒンギャ難民支援を行いました。2018年3月時点でも、いまだ86万人を超えるともいわれている難民がバングラデシュに流入し、難民キャンプで生活しています。キャンプでの生活は、毎日の食料を得るため10時間以上行列するなど、過酷な環境です。そんな中、バングラデシュ軍とダッカ大学の学生の支援を受け、特製ユーグレナクッキー20万食分をロヒンギャ難民へ届けました。特製クッキーは1袋に24枚のクッキーが入っており、1箱に45袋入っています。私たち一人ひとりにできることは限られていますが、今後も何ができるか考え続けていきます。

7.水と衛生に関する講習会の実施

これまでGENKIプログラムではユーグレナクッキーの配布にともない、子どもたちとそのご両親へクッキーに含まれる栄養素の説明や、お金をかけずに工夫して栄養をとれる食育活動を行ってきました。その中で多くの子どもたちが慢性的な下痢であることに気づき、手洗いの指導と、安全な水道水を使用すること、煮沸した水を飲む衛生指導を今期開始しました。スラム街では多くの世帯が未整備の水道を飲料水として使用しています。また日本のように手洗いの習慣がありません。新たな習慣を身に付けてもらうことは簡単なことではありませんが、子どもたちの中でも効果を実感し、下痢の症状がなくなったという声があがっています。講習会の内容を充実させ、今後も子どもたちの健康状態をさらに改善できるようつとめます。

当初は1日あたり、2,000食配布からの開始でしたが、今期は1日あたり9,000食の配布まで拡大することができました。GENKIプログラムを応援して下さる皆さまのご支援の賜物です。
 引き続きご支援をよろしくお願いいたします。