~バングラデシュからの「ユーグレナGENKIプログラム」レポート~


2017年7月の活動報告
~第3回目の身体測定を実施~

株式会社ユーグレナ
事業開発部 / バングラデシュ事務所

1.第3回の身体測定実施

GENKIプログラムでユーグレナクッキーを配布している効果と子どもたちの健康状態の変化を把握するため、6か月毎に身体測定を実施しています。この検査では身長、体重、握力、跳躍力、上腕周囲径を測定します。今回は3度目の身体測定だったため、子どもたちもリラックスした雰囲気で測定に臨んでいました。
 オーバットイングリッシュ学校 (OBAT English Medium School ) からは85人の子どもたちが参加しました。10名の2年生から、誰が一番高く飛べるか検査結果の競争をしたいというユニークな提案があり、先生方の同意を得て跳躍力を競い合いました。1位になった女の子は自分自身が優勝できると思っていなかったようですが、とても誇らしげにしていました。GENKIプログラムの身体検査は、子どもたちにとって楽しい行事にもなっているようです。

2.雨季におけるクッキー保管庫の雨漏り対策

バングラデシュでは、5月中旬から10月中旬までが雨季で、7月が最も降水量の多い月です。
この時期、大雨による冠水被害が多発し、日々の生活に大きな支障が出ます。
 本プログラム対象の39校では、学校で保管しているクッキーの在庫が濡れないよう日頃より雨漏り対策をしています。日々の訪問時には、スタッフが保管庫をチェックし、雨漏りしそうな場所の修理や、浸水時に備え事前にクッキーの在庫を高い安全な場所に避難しています。このような作業には先生方との協力が不可欠であり、これからも協力して継続的な雨季対策を講じていく予定です。

3.水と衛生に関する講習会の実施

GENKIプログラムのスタッフは、1日に3~6校を訪問します。訪問時には、子どもたちの自習時間を活用し、水と衛生に関する講習会を実施しています。この講習会は1日1~3クラスで実施し、先月は約45クラスで実施しました。内容は2部構成になっており、1回目に「安全な水道を使用することの大切さ」を伝え、2回目は「手洗い指導」を行っています。
 バングラデシュには整備されている水道と未整備の水道があります。特に、スラム街では整備されている水道は20世帯以上で使用する共同水道のみであり、多くの場合整備されている水道は家から離れています。そのため、ほとんどの子どもたちは未整備の水道から水を飲み、慢性的な下痢を患っています。1回目の講習会では、下痢を繰り返すと栄養失調になってしまうことを説明し、整備されている水道を必ず使用するよう指導します。2回目は、1回目の講習会の振り返りを行い、どれだけ前回の内容を覚えていたか質問形式で確認するとともに、食事前、トイレ後の手洗い指導をして感染症予防をすることの大切さを伝えます。
 子どもたちは手洗いの習慣がなく、また幼い頃から慢性的に下痢を患っていることが多いため、中には下痢の自覚症状がなく真面目に聞いてくれない子どももいます。身近な問題として認識してもらうため、実際に同い年位の子どもが下痢から栄養失調になった話をするなど、毎回工夫を凝らして説明を行っています。この講習会を繰り返し行うことで、子どもたち全員が安全な水道を飲用し、手洗いを徹底して行う習慣を身につけることで、慢性的な下痢に悩む子どもの数を半数以下にすることを本講習会の目標としています。

4.現地スタッフ モスタック (Mostak) の仕事紹介

今月は、現地スタッフであるモスタックの仕事について紹介します。彼は昨年11月に入社しました。学生時代には子どもたちの栄養問題解決に関するボランティア活動をしており、新聞や雑誌に活動内容をまとめて寄稿していました。現在の主な仕事は、学校訪問をして子どもたちや先生との会話から問題点を把握し、その問題が改善するよう働きかけることです。
 今、多くの学校が抱えている問題の1つは低い出席率です。母親の内職や家事の手伝い等の理由で毎日学校に来ることができない子どもたちが全体の3割から4割もいます。彼は先生から子どもたちが登校できなくなった理由を詳しく聞き出し、どのようにすれば出席率が少しでも上がるかを一緒に考えてアイデアを出しています。また、学生時代の経験を活かし、食育セミナーにも力をいれています。通常の学校訪問の傍ら、別途週1回3~4クラスを訪問し、2時間ほどかけてユーグレナクッキーを継続して食べることの大切さを教えています。町の駄菓子のお菓子ではなくユーグレナクッキーを摂取するメリットをスラム街の子どもたち全員に理解してもらうことは簡単なことではありませんが、このような活動を続けることで、誰もが栄養摂取の重要性を理解し、健康的に成長してくれることを彼は願っています。

引き続きご支援よろしくお願い致します。